出版社内容情報
人類の進化が、ヒトの遺伝子が、この連続殺人の犯人なのか? 鬼才が放つ超絶スリラー
内容説明
娘を殺されたリューシーは警察の職を辞し、恋人のシャルコ警視とも別れてしまった。ところが憎むべき殺人犯が、刑務所で自らの動脈を自らの指で断ち切るという死を遂げる。独房の壁には上下逆さまの奇妙な風景画が…リューシーは事件の真相を探り出そうと決意する。そのころ傷心のシャルコも、研究所で女子学生がチンパンジーに惨殺される事件に遭遇していた。ふたりの捜査は、それぞれに奇怪な絵図を描きはじめていた。
著者等紹介
ティリエ,フランク[ティリエ,フランク] [Thilliez,Franck]
1973年フランス東部アヌシーの生まれ。IT業界で働くかたわら執筆を行なう。2004年にフランク・シャルコ警視を主人公にした『タルタロスの審問官』を発表して注目を集め、2005年にはリューシー・エヌベルを初登場させた『死者の部屋』でフランス国鉄ミステリ大賞(Prix du polar SNCF)を受賞した。北フランスのパ=ド=カレー在住
平岡敦[ヒラオカアツシ]
1955年生、早稲田大学文学部卒。中央大学大学院修了。フランス文学翻訳家、中央大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Dai(ダイ)
13
昔から左利きには天才的な才能を持った人やその真逆な人、色んな意味でどこか普通と違う人が多いんじゃないか、と感じている。2021/01/28
コーデ21
7
「死者の部屋」を読了後、「シンドロームE」を読むつもりだったのに…図書館から先に届いたのがコチラ(笑)チラ見のつもりが…いや~、面白くてページを繰る手が止まりませんでした☆ 各ページ下の『T/G/A/C」の羅列はそういう仕組みだったのか~!??遺伝子に関する謎は知的好奇心をバリバリ刺激されます!かといって専門的過ぎずスラスラ読めるし…下巻はもちろん、しばらくフランク・ティリエにハマりそうな予感~♪^^2013/11/04
tom
3
虐殺と遺伝子という現代的もしくは奇妙な連結の本。上巻を読み終えた後、退屈だ、強引すぎる展開等々と思って、下巻に入るのを止めようと思っていた。でも、読友さんのコメントを読むと、面白い展開になるのかもしれない。少々怪しみながら、下巻に進みます。2013/07/06
a
2
タイトルだけで借りたけど、ハヤカワ文庫はうらぎらんな~2018/05/07
kitou
2
図書館で見かけた。とても面白く1日で読了。最近読んだ中では最強のreadabilityでしょうか。展開もスリリングだし、分子生物学的知識も正確です。どこまで本当なのか分からなくなります。全部信じてしまいそう。主人公の子供を惨殺した凶悪犯が刑務所で自殺。ほぼ同時に、左利きと暴力性の研究者が惨殺。この研究者の調査から、氷河で発見されたクロマニョン人が浮上するも、これは優生学研究者により盗まれており、彼も拷問ののち惨殺。フランスのマイケルスレイドみたい。でもこちらの方が良くまとまっています。下行きます。2013/10/21