内容説明
刑事のカースンとマイクルは、人造人間がニューオリンズの至る所に浸透していることに気づき、デュカリオンはヴィクターの研究所を突き止めようとしていた。一方ヴィクターは、新人種の殺し屋夫婦にカースンとマイクルの抹殺を命じた。そして人造人間の第一号であるデュカリオンが生き延びていて、自分を倒そうとしていることを知る。その頃、ヴィクターの支配下にある廃棄物処理場では異変が…激動のシリーズ第2弾。
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ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuna Ioki☆
42
1604-35-35 シリーズ作品フェス№2 良いところで次回へってドラマのノリで終了(笑)一作目からの伏線らしきものがまだ回収されきってはいない気がするが面白い(・∀・)フランケンシュタイン帝国崩壊寸前のところまで来ているがどう決着をつけるのか。続きを読まなくては。2017/05/22
GaGa
32
いたるところにいる新人種。廃棄物処理場の描写がどうにも気持ち悪い。また、新人種に起こった変化はハルマゲドンへの前兆を感じさせる。そしていよいよデュカリオンとヘリオスの対面にー。と、やはりここまでで打ち止め。どうせなら三巻同時出版してほしかった。このシリーズをこれから読もうとする方はくれぐれも、この作品からでなく「野望」からお読みください。これから読むときっとさっぱり意味が分かりません。2011/07/20
Ribes triste
18
ヴィクターの完全管理の元に創り出されたはずの新人類たちに予期せぬバグが発生し始める。遺伝子の暴走、自我の芽生え。新人類たちの暴走っぷりは、なかなかの読み応えです。うん、面白い。2020/09/06
Tetchy
18
実は最近のクーンツ作品ではとびきりに面白い作品だと感じ、新刊が出るのを愉しみにしていた。本書ではレプリカント、新人種の生みの親ヴィクターの制御が徐々に崩壊し、カタストロフィへ向けて様々な事象が描かれる。細胞分裂を起こし、異形の存在へ変身する者。抑えていた旧人種すなわち人間への嫌悪感への箍がはずれ、殺人衝動のままに殺戮を起こそうとする者。レプリカントである自分の存在に絶望し、死を乞う者。そしてとうとうヴィクターと対面したデュカリオンはどう彼に対抗するのか。枯れてもクーンツと思わせる次が気になる作品だ。2011/06/19
眠る山猫屋
14
創造主を倒せない制約を受けたデュカリオン、それさえなければ無敵だよなぁ。デュカリオンが暴れなくてもフランケンシュタインの帝国は崩壊しそうだけれども。人間を超越しようとしたフランケンシュタインが、まんま己れが創造したモンスターのようになっているアイロニー。前回の伏線は回収され切れぬまま、三巻へ。2015/02/10