ハヤカワ文庫
沈黙への三日間〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 560p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150412371
  • NDC分類 943
  • Cコード C0197

内容説明

物理学者でベストセラー作家のオコナーが、このタイミングでケルンを訪れていたことが、完璧な計画の歯車を狂わせた。彼と広報担当のキカは、自分たちでも気づかぬまま、計画の核心に近づいてゆく。殺人、そして誘拐まで敢行して計画を完遂しようとするミルコとヤナ。暗殺決行のゼロアワーが容赦なく迫るなか、オコナーの頭脳がフル回転する…『深海のYrr』『LIMIT』の著者が現代の病巣、テロリズムの真実に迫る巨篇。

著者等紹介

シェッツィング,フランク[シェッツィング,フランク][Sch¨atzing,Frank]
1957年ドイツ、ケルン市に生まれる。大学ではコミュニケーション学を専攻し、卒業後は広告業界を中心に活躍。仕事のかたわらに小説の執筆を始め、1995年に『黒のトイフェル』で作家デビューをはたす。同書はベストセラーとなり、以降ミステリや冒険サスペンスなど様々なジャンルの作品を発表した

北川和代[キタガワカズヨ]
ドイツ文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GaGa

32
前半はじっくりじっくり進み、後半はかなり駆け足。正直久しぶりにじわじわした展開で楽しんで読んでいただけに終盤は少し急ぎすぎたか、やや甘口になった気もするし。ドイツケルン空港で計画されるテロを多角的に描いた作品。軽いどんでん返しも終盤にあり、注目すべきはクリントン、エリツィン、シュレーダーなど物語の時代の要人たちが実名なこと。日本の総理は誰だったのか、と思い出そうとしたら、ああ冷えたピザか(笑)2011/06/24

RIN

9
上巻は下巻を正しく楽しむための基礎知識編だった?。これは1999年の話だが、現在の西側先進国の凋落ぶりを併せ思うにつけ、東西冷戦構造が崩壊して以来、今の「民主主義先進国」も早晩行き詰まる運命なのかも。巻末の補遺は必ず読むべき。民主主義は何ぞ?テロリズムの歴史と定義は?に答えてくれる。日本人はテロは他人事みたく思ってる節があるが、サリン事件がテロリズムのメルクマールになっていることをもう少し深刻に受け止めなければと思った次第。それにしても。テロリズムのグローバル化とプロ化は恐ろしい。上巻でめげないでほしい。2012/02/01

shirou

7
下巻に入って、スピードUPし読みやすくなりました。 宗教的背景、政治的背景、民族的背景、色んなモノが混ざっているので、少し文章が説明的過ぎると感じました。 ストーリーそのものは悪くは無く、スリルありどんでん返しありの楽しめる内容でした。 もう少し、登場人物の会話などで楽しめると良かったのに・・・と思います。 後、やっぱりオコナーは好きにはなれませんでした。。2013/01/21

Tetchy

7
本書は果たしてこれだけのページを費やす必要があったのか、甚だ疑問だ。とにかく無駄に長いと思わされるエピソードが多すぎる。また1999年当時の世界の首脳陣が実名で登場する。特にクリントンはけっこう赤裸々にキャラとして描かれる。彼の陰部に纏わるある病気まで書かれているのにはビックリした。相変わらずの情報過多ぶりで引き算の出来ない作家だなぁというのが読後の感想だ。訳が悪いのかもしれないが、いまいち物語に没入できないところも相変わらずである。今回も残念ながら徒労感を覚える読書だった。2011/04/18

ペペロンチーヌ

5
この作家はきっと、ヒットの法則みたいなものが頭にあるんだろうけど、まるでパソコンの小説創作ソフトで作ったみたいな「スキのなさ」がかえって、小説としての面白さをスポイルしているように思う。2011/04/25

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