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ハヤカワ文庫
トゥルー・グリット

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150412326
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

父を殺した卑劣漢にこの手で報いを受けさせてやる!復讐を固く誓った14歳の少女マッティは、飲んだくれの保安官と誇り高きテキサス・レンジャーと共に荒野へと旅立つ。苦難に満ちたその道行きで試される本当の勇気と根性とは―。古き良きアメリカの魂を素朴なユーモアと熱い感動の調べにのせて謳い上げ、西部小説のジャンルを超えて読み継がれる不朽の名作が最新訳で登場。

著者等紹介

ポーティス,チャールズ[ポーティス,チャールズ][Portis,Charles]
1933年アーカンソー州生まれ。朝鮮戦争に従軍し除隊したのち、アーカンソー大学でジャーナリズムを学ぶ。数紙で記者として勤め、ヘラルド・トリビューンではロンドン支局長も務めた。その後故郷へ戻りフィクションを執筆し始める。寡作な作家で、1966年のデビュー長篇Norwood以来、これまでに発表した長篇はわずか5作品。現在もアーカンソー州在住

漆原敦子[ウルシバラアツコ]
慶應義塾大学文学部社会学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bo-he-mian

13
J.ウェイン『勇気ある追跡』や、コーエン兄弟も映画化した原作がこれ。アメリカでは教科書にも掲載されるぐらいの有名作。少女の「一人称」で語られる復讐物語で、ハードボイルドの変種と解釈する事もできる。まるでその時代を見てきたかのような細部の描写がすごくて、拍車をつけたまま椅子に座ると「椅子の脚が傷だらけになる」とか、冬の川を氷の塊が浮き沈みしながら流れてゆく風景とかのリアリティがすごい。そういえば小鷹信光氏は生前「ハードボイルドの原点としての西部劇」というのを語っていらした。日本で読める数少ない西部劇小説だ。2018/05/27

フロム

8
小説の作り方は古いのだが、キャラクターは強烈で、会話も軽妙。小説全体を通じての「引き」は非常に強い。十数年ぶりの再読なのだが、僕が唯一覚えていた、後半ポニーを疾駆させるシーンはこの小説の白眉であり鮮烈、このシーンは何度読んでも素晴らしい。ゴールデンカムイに出てくるアシㇼパが好きな人は好みの小説だと思うので手にとってみても良いと思う。何度も再読に耐えうる名作である。2019/10/26

らくだ

6
西部劇の名作、14歳の女の子の仇討ちの物語。登場人物が魅力的。強かで頑固で賢い(可愛げもないわけでもない…)主人公と助っ人のチョイ悪オヤジ達。助っ人のオヤジがヒーローとは程遠く人格も能力もそれなりだけど、きちっと仕事をするところがイイ(^v^)。2012/10/09

乙郎さん

6
★★★★/映画→原作の順で観たのだが、読了後、いささかコーエン兄弟の映画の評価を上方修正することになった。原作がつまらなかったわけではない。むしろその逆。従来のコーエン兄弟イメージに囚われすぎてあの映画をちゃんと観れてなかったことに気づいたのだ。原作は小難しい要素のない娯楽小説。しかしながら、読みやすい語り口で冒険譚と復讐譚と成長譚を同時に味あわせてくれる。傑作です!2011/04/09

フロム

4
三度目位の再読。特段、文章も構成も上手く無いと思うのだが、リーダビリティが高く何となく引き込まれてしまうのは、キャラ立ちと世界観の語り口の上手さがポイントなのかなと思う。こしゃまっくれた少女マッティはギリギリのラインで嫌味になってないし、相棒の無頼感ルースターの関係性も絶妙。登場人物全ての扱いがドライかつ無慈悲なのも良いと思う。又そのドライさや無慈悲さもロシア文字みたいに運命論的ではなく世界に抗い、挑戦した結果もっと言えば因果な所も露米の文化の違いが出ていて面白い。2021/08/09

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