ハヤカワ文庫
オッド・トーマスの予知夢

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  • サイズ 文庫判/ページ数 480p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150412302
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

オッド・トーマスは、海辺の町に引き寄せられるようにしてやって来た。そこで暮らし始めた彼は、海と空が真っ赤に染まる悪夢を何度も見るようになり、桟橋で謎めいた若い女性アンナマリアと出会う。彼女はなぜかオッドのことを知っているようだった。悪夢と関係のある怪しげな男たちから彼女を守りつつ、この町で何が起きているか調べるオッドは、やがて恐るべき陰謀を知ることに!オッドが人生の転機を迎える注目作。

著者等紹介

クーンツ,ディーン[クーンツ,ディーン][Koontz,Dean]
1945年ペンシルヴェニア州に生まれる。子供のころから小説を書き始め、大学を卒業後、教師をしながら小説家をめざした。1968年、長篇第一作となるSF、Star Questを出版。以後、SF、ゴシック・ロマンス、サスペンス小説などをさまざまなペンネームで次々と書き上げた

中原裕子[ナカハラユウコ]
東京生まれ、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bookkeeper

37
★★★☆☆ 初読。この世の終わりの様な幻視を見たオッドは暴漢達をかわしながら陰謀の謎を追うことになる…。  恋人を喪ってから人生の意味を求めて彷徨うオッド。幻視や不思議な妊婦、誰が敵か分からない状態での逃避行など、気になることは気になるんだが、饒舌で比喩がやたらと多いオッドの語りに付き合ってるので、とにかく展開が進みません。いい感じに善意の支援者が現れて状況を打開してくれるのも、都合が良いっていうか…。  初期の作品にあった「お前らを楽しませてやるぜーっ」みたいなサービス精神や情熱が薄まっちゃったかなぁ。2025/01/15

昼夜

29
オッドが愛する人を失い苦しみながらも何かに導かれるように誰かのために立ち向かう姿に惹きつけられてきた。なんで彼だけこんな目に遭うのだろうか、なんとか早すぎる余生に少しでも安らぎがありますようにと願っていました。五里霧中の危険の中で彼の変化は彼女を失った悲しみが時間とこれまで出会った人たちとの出会いで癒やされたのだなと嬉しい反面、彼の考え方の変化にかなり戸惑いました。また、旅に出たオッドに出会えたなら、彼はタイヤか靴を売りながら私にとっては退屈な平和な毎日を綴ってくれていいなぁと思います。2014/05/08

miroku

27
エルビスが昇天したらシナトラが……。前作でやめようと思ったけれど、やはり読んでしまった。しかし、気になる謎を残してシリーズ中断とは!2019/02/17

Tetchy

19
オッド・トーマスシリーズ4作目の本書はなんとエスピオナージュ。田舎町を牛耳る警察署長と港湾局の職員との軋轢。閉鎖されたムラ社会における一人のストレンジャーという図式に、来たるべき災厄を予知夢で察したオッドが奮闘する。そしてそのためオッドは自ら課していた銃を使わないという禁忌を破る。さらに考えさせるのは今回の災厄の首謀者の正体だ。これは9・11テロから得たクーンツの未来への警告なのだろうか。本書以降、オッドシリーズは書かれていないとのこと。いつかまたクーンツがシリーズ再開することを切に願おう。2011/01/22

けいちゃっぷ

9
誰しも住み良い世の中を望んでいるが、他の人を排斥してでもと思うようになると軋轢が生まれる。前作は私にとっては異質すぎる「怪物」が登場したが、それを受けての今作はどうなのか興味があった。「敵」がどんどん強力にならないと読者は満足しなくなるものだから。事実、脅威は人類破滅のレベルまで上昇している。しかしアンナマリアたちのの存在が随分と和らげている気がする。ニュー・クーンツは色々と試行錯誤しているかのようだ。ならば、中途半端なままとはいえこのシリーズがここで終了しても文句は言わない。476ページ 2011/10/31

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