内容説明
美しい住宅地で可愛い子供たちと暮らすフランクとエイプリルの夫婦。理想的に見える二人だが、実は、夫は退屈な仕事に疲れ果て、妻は育児に興味が持てず、変化に乏しい郊外暮らしに絶望していた。二人は喧嘩に明け暮れ、苛立ちは募るばかりだ。しかし妻が打開策を思いつく。それはパリへの移住。二人は異国の街でのやり直しを決意するが…。
著者等紹介
イエーツ,リチャード[イエーツ,リチャード][Yates,Richard]
1926年、ニューヨーク生まれ。第二次世界大戦後の「不安の時代」を代表する小説家。徹底したリアリズムが特徴で、レイモンド・カーヴァーやリチャード・フォードらに影響を与えた。1961年発表の『レボリューショナリーロード―燃え尽きるまで』が処女長篇。デビュー作ながら、ジョーゼフ・ヘラー『キャッチ=22』(ハヤカワ文庫刊)などと共に全米図書賞の最終候補となり話題となった。1992年没
青木千鶴[アオキチズル]
白百合女子大学文学部英文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あきひと
1
何処にでもいる夫婦の日常だが、互いに自己中心で夫/妻、子供たちをあまり考えない人たち。 ここまで来ると恐怖感を覚える。2017/01/30
aabbkon
1
映画見てから。とてもつらいのは、私がいつでもフランクの側にいるからだ。現実に気づくのはとてもつらい。現実から身を守るために、幾重もの幻想を身に纏う。パリも、何もかも例外ではない。フランクとエイプリルはそこに気づいてしまった。500p弱をモノローグで説明することなしに映画化したサム・メンデスと、フランク役のディカプリオはすげー。2013/02/14
くろいの
1
映画が良かったので買いました。いや、原作はさらに良かった…訳者違いで2種類出てますが、装丁でこちらを選びました。本屋で冒頭2ページ立ち読みして比べたけど文章力の違いが分からなかったので。