内容説明
「ここに半分ある。残りは女がいなくなってからだ」なじみのバーで、レンガ職人のティムは見知らぬ男から奇妙な言葉とともに封筒を渡された。封筒には札束と、名前と住所を記した女性の写真が入っていた。ティムは人違いで殺人を依頼されたことに気づくが、男は去っていた。彼は標的の女性を探し出して警告するが、早くも二人に不気味な殺し屋の魔手が迫ってきた。強烈なサスペンスが貫く逃亡と追跡のサバイバル・ゲーム。
著者等紹介
クーンツ,ディーン[クーンツ,ディーン][Koontz,Dean]
1945年ペンシルヴェニア州に生まれる。子供のころから小説を書き始め、大学を卒業後、数々のアルバイトをしながら小説家をめざした。1968年、長篇第一作となるSF、Star Questを出版。以後、SF、ゴシック・ロマンス、サスペンス小説などをさまざまなペンネームで次々と書き上げた。ベストセラー小説を続々と生み出している
中原裕子[ナカハラユウコ]
東京生まれ、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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youyou88
11
殺し屋と間違われ、結局ターゲットの女性を守って一緒に逃亡することになってしまう男性のお話。 良い人すぎるやろ…。 https://ameblo.jp/harayou1223/entry-11344143748.html2022/12/23
あつぼう
6
主人公のティムが全く面識のない女性を殺し屋の魔の手から助ける本当に善良な男です。冒頭からなぜリンダが狙われるのか気になってしまってハイペースで読んでしまいました。その理由とやらは、そんな無茶な理由でって突っ込みたくなりますよ。それとティム、はただのレンガ職人ではないと思ったけど・・・。追うものと追われるものの目線から物語が進行するので2つの線が交わっていく展開が面白かったです。今の時代、大勢の人の中に紛れ込んで逃げる事すら出来ないぐらいハイテクが進んでるのにはビックリした。ラストは良かった~。2010/03/17
Tetchy
6
とにかくクーンツの悪い特徴である勿体ぶったところが全くなく、いきなり物語の核心から始まるところが非常によい。往年のノンストップアクションスリラーが帰ってきたかのように、物語はどんどん加速度をつけて進んでいく。真相は陳腐といえば陳腐だが、クーンツ一連の単なるジェットコースター型ノンストップアクション小説とは一線を画す味付けが最後に施されていた。あまりの巨大さに無力感を覚えるこの敵に対してもティムが決着をつけることが出来た理由がなんとも泣かせ、カタルシスが得られた。特に登場人物たちの関係が素晴らしい。2010/03/08
ホレイシア
4
何か前評判(?)がやたらと悪いのでしばらく寝かせておいたが、読んでみたら、そう悪くもないではないか。確かにクーンツ本来の勢いのよさには欠けるが、少なくとも挫折しそうにはならなかった。他の作家の駄作を読むよりよっぽど有意義だった。2009/11/05
いぬすけ
3
再読。クーンツはいつも悪役がいい。今回の悪役も常にどこかの家庭に不法侵入して暮らしているところが不気味でせつなかった。ヒロインが狙われた理由がちょっと弱かったかな〜。2015/03/01