内容説明
事件は突然起こった。ロサンゼルス動物園で飼育されていたシベリアトラのラージャが、若い女性飼育員を襲撃して殺してしまったのだ。本来意味もなく人を襲ったりはしない動物が、なぜそんなことを?動物園の獣医メグはラージャの徹底的な検査を主張する。やがてラージャに不可解な異常があることが判明するが、その矢先、ラージャが動物園を脱走した。巨大な猛獣が大都会を恐怖のどん底に叩き込む動物パニックの傑作。
著者等紹介
ユーロ,ケン[ユーロ,ケン][Eulo,Ken]
1939年生まれ。1980年にオカルト・ホラーThe Brownstoneで作家デビュー。同書は好評で、シリーズ化された。8冊の小説を発表しているが、近年はおもに演劇界で、演出家等として活動している
マック,ジョー[マック,ジョー][Mauck,Joe]
映画やテレビのシナリオ・ライター
青木千鶴[アオキチズル]
白百合女子大学文学部英文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さといも
19
すっごく面白かった。動物園飼育員が巨大なシベリアトラに襲われ惨殺された、本来のトラの行動とは違うトラの様子に不審を覚えた獣医メグは調査を始めるがトラが動物園から逃げ出してしまい、次々と人間を喰らい逃げていくトラ、同時に調査に関わるメグの周りの人間が次々と誰かに殺されていく。トラに何が?誰が殺した?殺戮命令が出たトラをメグは救えるのか?最初からかなりのスピード感。凄く良い。トラのシーンは目の前にビロードのような光沢を放つ黄色と黒の毛皮が見えるような迫力と臨場感。楽しかったです。映画にならんかなぁ。2019/07/01
Rieko Ito
2
内容紹介には動物パニックとあるが人間対人間が中心なので、動物パニックを期待するとちょっと物足りない。「ドクター・モローの島」の現代版的。そこそこ面白いが、すごく面白くはない。漫画に向いていそうな題材。2022/11/02