ハヤカワ文庫 キング・コング

ウォーレス，エドガー〈Ｗａｌｌａｃｅ，Ｅｄｇａｒ〉/クーパー，メリアン・Ｃ．〈Ｃｏｏｐｅｒ，Ｍｅｒｉａｎ Ｃ．〉/ラヴレス，デロス【著】〈Ｌｏｖｅｌａｃｅ，Ｄｅｌｏｓ Ｗ．〉/尾之上 浩司【訳】

早川書房（2005/11発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 248p／高さ 16cm
• 商品コード 9784150410988
• NDC分類 933
• Cコード C0197

内容説明

映画監督のデナムが船乗りから入手した一枚の絵地図…そこに描かれた孤島には、何か途方もないものが棲息しているらしい。意気込んだデナムは貨物船を駆り、主演女優として雇ったアンをも伴って、遙かなインド洋スマトラ沖へと旅立つ。世紀の新作映画を撮るんだ！だが、島へ乗り込んだデナムたちの前には想像を絶する光景が広がっていた！全人類を驚嘆させた超大作映画の、唯一無二の原作。待望の新訳でここに登場。

著者等紹介

ウォーレス，エドガー［ウォーレス，エドガー］［Ｗａｌｌａｃｅ，Ｅｄｇａｒ］
１８７５～１９３２。ロンドン生まれの英国人作家。第一次世界大戦後からベストセラー作家として知られる。のちにはハリウッドで暮らし映画産業にかかわっていた。“キング・コング”の原案執筆中に死去

クーパー，メリアン・Ｃ．［クーパー，メリアンＣ．］［Ｃｏｏｐｅｒ，Ｍｅｒｉａｎ　Ｃ．］
１８９３～１９７３。アーネスト・Ｂ・シュードサックと共同で冒険家・興行師として映画を製作。“四枚の羽根”（１９２９年）や“猟奇島”（１９３２年）でヒットを飛ばし、１９３３年の“キング・コング”で金字塔を打ち立てた。第二次世界大戦中は従軍し、戦後もハリウッドで多くのヒット映画を製作した

ラヴレス，デロス［ラヴレス，デロス］［Ｌｏｖｅｌａｃｅ，Ｄｅｌｏｓ　Ｗ．］
１８９４～１９６７。１９１０年代からジャーナリスト、短篇作家として活躍。編集者として、また広告業でも活動した。妻モード・ハート・ラヴレスも作家として著名

尾之上浩司［オノウエコウジ］
英米文学翻訳家、評論家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[詩 音像（utaotozo）]

1933年製作の映画『キング・コング』小説版。原案と脚本から小説化した、おそらく史上初の映画ノヴェライズ。物語的にはコナン・ドイルの「失われた世界」直系の恐竜秘境冒険小説。「美女と野獣」テーマを絡め、さらに美女を救出する人間の恋人を巻き込んでの疑似三角関係ロマンスが物語に深みを増す。知られざる孤島の奥地に分け入るにつけ、次々に現れる恐竜たちや不気味な生物群。ヒロインを護るためそれらを圧倒するコングは、まさに島の王者。都会で軛を脱し一時王者に返り咲くも、王の住処たる摩天楼の天辺から堕とされる悲劇。再版希望。

2017/04/15

[かずちゃん]

あまりにも有名なキングコング。実際映画は見たことはないけども、原作？を読んでみたくなった。これは動画の世界では、スリルあふれるものかもしれない。どうしても活字だと、動きがよくつかめないところがあった。

2016/10/27