内容説明
カーターの命を狙うのは、救世主の再臨を待つ秘密組織の女暗殺者だった。彼女は執拗に抹殺する機会を窺う。一方、カーターは、思わぬ経緯でイエス・キリストの遺物を手に入れ、特別な三種類の遺伝子を発見する。娘を治療するため、彼はそれらの遺伝子を持つ人物を探し始める。だが、暗殺者の魔手を逃れ、やがて探り当てたのは、意外な人物だった!イエス・キリストの最大の謎を壮大なスケールで描く驚愕のサスペンス。
著者等紹介
コーディ,マイクル[コーディ,マイクル][Cordy,Michael]
1961年、アフリカ生まれ。イギリスのレスター大学を卒業。長年マーケティング関係の仕事に従事し、高収入を得ていたが、それを捨てて『メサイア・コード』の執筆に取りかかり、1997年に出版、ベストセラーを記録した。その後も精力的に執筆活動を展開し、話題作を次々と送り出している。現在はロンドンで妻のジェニーとともに暮らしている
内田昌之[ウチダマサユキ]
1961年生、神奈川大学卒、英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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JACK
26
☆ 遺伝学者のトムは娘を救うため、治癒能力を持つ遺伝子を探す。最終的に彼はキリストの遺物に着目する。キリストの奇跡には治癒能力を持つ遺伝子が関連しているに違いないのだ。一方、キリスト教の秘密組織ブラザーフッドは、復活した救世主の探索にトムの遺伝子解析技術を活用しようとする…。治癒能力を持つ遺伝子のひねりの効いたオチが秀逸。再編集前の「イエスの遺伝子」よりもきれいにまとめられている気がする。2016/12/31
鐵太郎
2
暗殺者は、元々がグラマーで魅力的な美女ながら、あえて手術で女を隠し、容姿を醜くし、肉体を鍛え上げた女戦士。虚々実々の駆け引きと息詰まるサスペンス、小気味よいアクション。とはいえ、歴史上完璧な他人への治癒能力を持った聖人が、イエス・キリストただひとりであったとしたところは、しょせん欧米のキリスト教文化の尻尾ですなぁ。ただのアクション・ミステリと考えれば、まあまあ面白いかな?2005/09/27
kottono
2
面白かった。この小説の終わり方が好きです。2013/03/30
AR読書記録
1
こういう言葉を使うのもどうかと思いますが、かーなーりー胸糞悪い。宗教と科学とか個人と全体とか、いろいろ微妙で複雑な問題に切り込めそうなのに、最初っから肩入れするほうは決まってる、みたいな。それにほんのポーズ程度の言い訳はしてみるけど、ほんとにポーズ程度ってまるわかりみたいな。ま、あの最後がついているので、わかってるんでしょうけど。でもやっぱり、宗教でも文化でも、自分の受け入れられないものにも敬意は必要ですよ。2012/11/15
Ryosuke
0
竹2009/05/25