内容説明
遺伝学者トム・カーターは、人間の遺伝子をすべて解読する装置を開発し、ノーベル賞を受賞した。だが祝賀晩餐会の直後、彼を狙う暗殺者が妻の命を奪った。やがて妻が脳腫瘍を患っていたことが判明し、彼は自らの装置で八歳の愛娘を調べるが、脳腫瘍で一年以内に死ぬことを知る。彼は娘を救う方法を探るものの、有効なものはなかった。残された道は、奇跡の治癒をもたらすイエス・キリストの遺伝子の謎を解くことだった。
著者等紹介
コーディ,マイクル[コーディ,マイクル][Cordy,Michael]
1961年、アフリカ生まれ。イギリスのレスター大学を卒業。長年マーケティング関係の仕事に従事し、高収入を得ていたが、それを捨てて『メサイア・コード』の執筆に取りかかり、1997年に出版、ベストセラーを記録した。その後も精力的に執筆活動を展開し、話題作を次々と送り出している。現在はロンドンで妻のジェニーとともに暮らしている
内田昌之[ウチダマサユキ]
1961年生、神奈川大学卒、英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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JACK
32
☆ トム・カーターは遺伝子解析の装置でノーベル賞を受賞したが、祝賀会場で襲われ妻を殺される。神を冒涜する行為として狙われたのだ。そして解剖の結果、妻に脳腫瘍が見つかる。心配したトムが8歳の娘の遺伝子を解析すると、彼女の遺伝子にも欠陥があり、脳腫瘍で余命1年という事が分かる。様々な方法を検討しても、1年以内に娘を治すことは出来そうにない。トムは藁にもすがる思いで、遺伝子を修復する方法を探し続ける。辿り着いたのはイエス・キリストの癒やしの力だった。改題前の文庫を読んだので内容は知っているが、やはり面白い。2016/12/22
鐵太郎
2
遺伝子がキーワードです。医学では治療不可能な難病に侵された娘を救うために、父親である科学者が求めたものは、他人の遺伝子に作用して治癒する能力とその原点であるDNAの調査でした。そして最終的に求めたものは、キリスト教の根源であるイエスという人物が持っていた(に違いない)治癒能力と、そのDNAでした。かくして、キリストの遺物を捜し、そこからイエスの遺伝子を得ようとするプロジェクトがスタートします。 2005/09/27
kottono
2
主人公は遺伝学者で会社社長。彼の研究が神聖な神の領域を侵している…という理由でキリスト教的秘密結社に命を狙われることになる。主人公の奥さんが秘密結社に殺されてしまい、たった一人の娘は癌に侵されてしまった。主人公は娘を救うためにイエスの遺伝子を探す…。というのが大体の粗筋。遺伝学的なSF描写がなかなか面白い。2013/03/07
Ryosuke
0
竹2009/05/22