内容説明
ジョンと母親は、敵の目をくらますためにロンドンへと出てきた。だが田舎暮らしの長い母子には、この悪意に満ちた都市はあまりに苛酷な場所だった。瞬く間に持ち物も金もだまし盗られ、二人は貧しき下層社会へと落ちてゆく。そんな暮らしから抜けだそうとした矢先、ついにジョンが敵の手に。そして母にも悲しい運命が…さまざまな物語文学の面白さを詰めこみ、文豪ディケンズをも凌ぐと絶賛された波瀾の物語、第二巻。
著者等紹介
パリサー,チャールズ[パリサー,チャールズ][Palliser,Charles]
1947年、アメリカのマサチューセッツ州生まれ。イギリスに渡ってオックスフォード大学を卒業し、1974年からスコットランドのグラスゴーにあるストラスクライド大学で英文学教授を務める。1989年、執筆の準備に12年をついやした『五輪の薔薇』で小説デビューを果たした
甲斐万里江[カイマリエ]
早稲田大学文学部大学院卒、早稲田大学名誉教授、英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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ダークスター
5
ジョンの父親は誰なんだろう。気になります。2016/12/14
コホン
0
再読。メアリーはお嬢様だから、こういう対応しかできないのかなぁと思いつつ、二人が騙されつづけ、コロコロ転がっていく様が見ていられない。 再読で、以前と何が違うって、転がり落ちていく、という先が見えるので読むのがつらい、というのと、前回から今の間にディケンズをいくつか読んでいるので、ディケンズを絡めて語られるのに納得できること。2014/06/15
一柳すず子
0
親子の鮮やかな転落の章。人形遣いたちの政治論は飛ばし読みしてしまいました。ますます敵味方がわからなくなり、新たな登場人物も増えて話が盛り上がってきました。解決まであと3冊。2014/01/14
shibatay
0
再読2012/11/17