内容説明
希望を胸にニューヨークの実業高校に赴任した新人教師ダディエは、早々と厳しい現実に直面した。学校には暴力がはびこり、まともな授業が成立しないのだ。無力感にとらわれ悩みながらも、ダディエは生徒の心を掴もうと授業を続ける。やがてその一途な姿勢は、生徒たちの心に変化を生み始めるが…学校荒廃の問題を鋭く捉え映画化もされて社会に衝撃を与えた傑作。“87分署”の巨匠マクベインがハンター名義で放つ代表作。
著者等紹介
ハンター,エヴァン[ハンター,エヴァン][Hunter,Evan]
1926年ニューヨーク生まれ。教職、出版エージェント勤務などを経て作家となる。映画界との関係も深く、アルフレッド・ヒッチコック監督の「鳥」では脚本を担当。また、『警官嫌い』(1956)を皮切りに「87分署シリーズ」をエド・マクベイン名義で次々と発表して警察小説という新ジャンルを確立した。長年のミステリ界に対する功労を讃えて、1986年にアメリカ探偵作家クラブ賞の巨匠賞を、1998年には英国推理作家協会賞ダイアモンド・ダガー賞を授与された。ニューヨーク在住
井上一夫[イノウエカズオ]
1948年慶応義塾大学文学部卒、英米文学翻訳家
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