内容説明
市民を射殺したという拭えぬ過去に苛まれながら、刑事キャロラインは数十ドルを握らされた女の死の謎を追っていた。まもなく、それが被害者を娼婦だと示す行為と知り、彼女は犯人を追ってバーやポルノ書店を探り回る。だが、その甲斐もなく次々と犠牲者が。やがて殺人鬼はキャロライン自身に異常な興味を示しはじめた…。疼く憎悪、滴る血、忍び寄る牙。冷酷な殺意の奔流が読む者を凍らせるサイコ・サスペンスの新機軸。
著者等紹介
ウォルター,ジェス[ウォルター,ジェス][Walter,Jess]
ジャーナリスト、ノンフィクション・ライターとして『ワシントン・ポスト』などに寄稿するかたわら小説を執筆し始める。2001年、処女作『血の奔流』を発表。書評家オットー・ペンズラーに「凶悪犯罪に挑む警察組織の実情が濃やかに描かれている」と評価され、作家ジェイムズ・パタースンからは「読者を惹きつけてはなさないサスペンス」と絶賛された。ワシントン州スポーカン市在住
天野淑子[アマノヨシコ]
京都大学経済学部卒。英米文学翻訳家
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