内容説明
ボニーは、自殺や殺人現場となった部屋に付着した血糊を洗い落とすことを仕事にしていた。ある日、父親が自分の子ども三人を射殺した現場で、ボニーは見慣れない幼虫を発見する。それは人を狂気に陥れ、もっとも愛する者を殺すように仕向ける、アステカの悪の女神の化身として知られる蝶の幼虫だという。やがて、ボニーの夫と息子が家から姿を消したが…日常に忍びこむ邪悪な狂気を、サスペンスフルに描いた傑作ホラー。
著者等紹介
マスタートン,グレアム[マスタートン,グレアム][Masterton,Graham]
1946年、スコットランドのエジンバラ生まれ。ウエスト・サセックス芸術大学を卒業後、雑誌の編集に携わる。75年に発表したモダンホラー『マニトウ』で、子どもの頃からの夢だった作家デビューを果たした。同作の映画化が成功したことにより、人気作家としての地位を確立。その後、歴史小説、ミステリ、SF、ファンタジイなど多ジャンルにわたり数多くの作品を発表し続けている
務台夏子[ムタイナツコ]
津田塾大学学芸学部卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 電子書籍
- 和刻本諸子大成7 和刻本諸子大成