内容説明
銀行の金庫室に長年眠っていた大量の録音用蝋管。それは大恐慌下の1934年、検察官トム・フレッシュアワーが遭遇した事件の記録だった。当時、彼はアマチュア考古学者レイニーとともに遺跡発掘品収集家の首なし死体が発見された事件を捜査していたのだ。真相を追う彼らの前に次々と発生する凄惨な殺人と発掘品盗難。その末に浮かびあがる驚くべき事実とは?情感溢れる筆致でサスペンスフルに描く、アメリカ図書賞受賞作。
著者等紹介
モーガン,スピア[Morgan,Speer]
1946年1月25日、アーカンソー州フォート・スミス生まれ。’72年にスタンフォード大学で文学博士号を取得、以来ミズーリ大学で教鞭を取っている。’70年代から作家としても盛んに活動しており、これまでに本書「フレッシュアワー氏の蝋管」を含め5作の長篇と多数の短篇を発表しているほか、アンソロジーやインタヴュー集などの編者も務めている。本書で、’99年度のアメリカ図書賞を受賞した。現在はミズーリ州コロンビアで妻ヴァージニアと暮らしている
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