内容説明
不思議な能力を使えるようになったのはダミーコ中尉だけではなかった。危地に陥ると、すべてが青く染まり時間がゆっくりと流れはじめ、敵の銃弾にあたらずにすんでしまうバルサム中尉。軍用犬とテレパシーで交信できるクーパー伍長。他人の心を読めるケリー大尉―こうした「才能者」を集めて、ヴェトナム戦争のさなか秘密裡に行なわれた「オランウータン作戦」とは…極限状態におかれた兵士たちを描く話題の戦争小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bookkeeper
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★★★☆☆ 再読。成功の見込みがほとんどないミッションに出発した異能者5人のチーム。死者への尊厳や行動規範が異質な世界に心身共に傷付きながら、彼らは北の支配圏深く潜入して行く。 自分達が全滅する現場に着くまでの旅路が辛すぎて、フラストレーション溜まりまくり。そこからの意外な展開で本来なら溜飲を下げるハズが、メアリーの述懐があまりに観念的・主観的過ぎて何がどうなっているのか分かりにくいです(笑)。女性視点のベトナムの戦場ってなかなか無い。覚醒した後の振り切れ具合やブキャノンの憎たらしさはとても印象的。2020/10/12
丰
0
19950430