ハヤカワ文庫<br> 風の丘を越えて―西便制(ソピョンジェ)

ハヤカワ文庫
風の丘を越えて―西便制(ソピョンジェ)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 255p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150407346
  • NDC分類 929.13
  • Cコード C0197

内容説明

少年の母親の若い未亡人は、パンソリの唄い手の子を宿し、難産の末女の子を生んで命を落とした。唄い手の父親は幼い兄妹に太鼓と唄を教えこみ、村から村へとパンソリを唄って放浪をつづける。ある時兄は母を“殺した”義父を討とうとして果たせず、出奔する。それから長い年月が過ぎ、兄は宿命のパンソリと、盲人の唄い手となった妹を求めて、全羅南道を旅する。韓国映画史上最大のヒット作の原作『南道の人』の完全訳。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

飯田健雄

41
韓国文学の名著とされるこの本はくらいなあ。日本の文学でも吉村昭、遠藤周作の時代ものを連想しても、はるかに暗い。時間が止まっている、永遠の過去に住む人々として暗い。読書メーターの読者が、この名作を誰も読んでいないことには、驚いた。2017/06/05

けん

3
佐藤忠男『韓国映画の精神』に書かれていた『西便制』の内容が記憶と違ったので、確認のためほぼ10年ぶりに再読。特に最終章が相変わらず難解。唄(パンソリ)が生きることの恨を解くためのものならば、唄を生とする生き方もあるということ。そこまではわかるけど、最後のくだりがなあ…。それが唄である必要はないということかしら?うーん、わからん。2019/08/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1895219
  • ご注意事項

最近チェックした商品