内容説明
プロテウス号は、バレンツ海に面したソ連の軍港に曳航された。機密を守るために、〈レパード〉を一刻も早く取り戻さなければならない。奪回作戦の指揮をとるSISの副長官オーブリーは、アメリカ海軍情報部のクラーク大佐をその軍港に潜入させる。そして彼を援助すべく自らも、連れ戻したクインと共に対潜哨戒機に乗って飛び立った。北の海に展開する息づまる奪回作戦の成否は?名手がスリリングに描く傑作冒険巨篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
4
ソ連に保護(正確には拿捕)された英国原子力潜水艦プロテウス号を、その搭載された機密ごとどう処分するのか、という物語。そうまとめたか、という顛末。クレイグ・トーマスとはこういう冒険小説作家だったんだね。スリリングでストイック、あきらめない男たちが最後まで歯を食いしばって生き延びる。すごいね。2015/11/17
F.Y
4
「レッド・オクトーバーを追え」の米ソの立ち位置を逆にしたような内容。主人公が情報分析員というのは同じ。2014/05/11
Schunag
2
この作家特有の物凄いハイテンションとスピード感とヘヴィネス。TVシリーズ《24》を優に超える緊迫感で登場人物全員が徹底的に走り続ける。プロローグ前の5ページで5枚の書類を紹介して「位置について」。序章からの9ページで「よーい」。10ページ目で「ドン!」と号砲が鳴ってラストまで突っ走りっぱなし。すごいすごい。2012/02/22
Ceiling Unlimited
1
ソナーを無効化する装置やペチェンガでの潜入のリアリティは別として、手に汗握る展開で一気に読むことができます。2012/03/25
shiaruvy
0
★4 よいよい。2011/02/06