内容説明
KGBがアイルランドに送り込んだ休眠工作員ケリイ。その任務は、テロによって英国とIRAとの和平の動きを妨害し、紛争を激化させることだった。偶然入手した情報から彼の存在を知った英国情報部は、元IRAの闘士デヴリンの手を借りて、その正体究明と抹殺に乗り出す。だが、ケリイは追及を察知して逃走した。次なる暗殺を阻止すべく、デヴリンは必死の追撃を開始するが…。硝煙の世界に生きる男たちの姿を鮮烈に描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
May
2
なんと、再読していた(初読は1993)。この年は死ぬほど忙しく、10作品くらいしか読んでいないのだが、そのうちの1作がこれだった。記録のため登録1995/04/01
May
2
ヒギンズ11作目。記録のため登録1993/04/01
tai65
2
星4つ2017/08/26
やえもん
2
完全な善、完全な悪というものは、存在しないということを表現している。攻める方、守る方、双方をいつのまにか好きになっている自分を確認します。2010/05/24
鐵太郎
1
リーアム・デヴリンが捜査を依頼された謎のテロリストなのですが、途中で正体はばれます。デブリンと英国情報部との連絡内容が漏れる理由も、読者にはわかってしまうのです。だからこの先のサスペンスは、このテロリストの非道な行為の行き着く先と、なんでこいつら気がつかないんだ、とか、なんでこいつらこんな事を簡単にわかっちまうんだ、とかにやきもきさせられることになる。読み手としてはフラストレーションがたまるなぁ。10何年ぶりに読み直したのですが、デブリンの活躍も何となくさえない気がします、この話。残念。2009/06/25