内容説明
スウェーデンの秘密海軍基地近くで、領海侵犯中のソ連潜水鑑と漁船との接触事故が起きた。この事件に疑念を抱いたCIAの女性局員ルールは,バルト海でのソ連海軍の異常な行動の原因を探るべく、工作員をソ連国内に潜入させた。だが彼女の調査は、CIA最上層部の妨害によって暗礁に乗り上げてしまう。その頃、ソ連軍は全世界を震憾させる秘密作戦を開始しようとしていた…。『警察署長』の作者が放つ迫真のサスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
goro@the_booby
48
再読了。ウッズの作品は小気味よい場面展開が気持ちいい。まるで映画やドラマを見ているようで、その先が知りたくなる。ソ連がスウェーデンへの侵攻作戦を進めているのではないかと情報を分析するCIAソビエト課のキャサリンだが局内では誰も与しない。着々と計画を進行させるスペツナズのマジョロフ大佐。80年代中頃のスウェーデンはNATO非加盟国で中立の立場だったんだね。81年にはソ連潜水艦の座礁事件が実際にありそれを基に組み立てたと思う。キャサリンの恋人として登場するのはあの「警察署長」リーの孫。リー一族の物語は2020/06/04
bapaksejahtera
7
著者の作品は大河小説「警察署長」とホラー作品「湖底の家」を読んだのみだが、今度はスパイ物。しかもNATO加入の誤情報を奇貨としてスウェーデン侵攻を企てる旧ソ連と、これに対するCIAの情報戦をテーマにしている。舞台回しにエストニア出身の善玉将校を持ってくるのも妥当。ストーリーは流れるようで飽きさせない。最後はいかにも都合の良い展開であるし、例によって米英の小説らしくソロコフという男性名字の女性兵士が登場する。原作刊行時はゴルバチョフ書記長新任という間の悪さもあった。しかし休むこと無く読み切ることができた。 2021/03/26
ろびん
3
割とヘルダーの一人勝ちに見えるなー。2018/03/13
パカゲニー
1
ウッズのスパイもの。ウィル・リーの恋人ルールが活躍する。それなりに面白かったです。スウェーデンについての知識が余りなくちょっとピントこないところがありました。2016/07/08
woo
0
ウッズがこんな物書いてたのは知らなかったがこれは やはり駄作でしょう(笑) 余りに都合のイイ偶然が重なり過ぎてチョット白ける^^;;2015/05/25