内容説明
KGBの研究所から脱走したガントは、CIAの女性工作員アンナに窮地を救われた。彼女は、ガント逮捕の指揮をとるプリャービン大佐の恋人だった。ガントとアンナは陸路でフィンランドとの国境へ向かうが、これを察知したプリャービンは単身で二人の後を追う。一方、英米よりも一歩遅れて最新鋭戦闘機の所在を突き止めたソ連側は、奪還部隊をフィンランドへ侵入させた…。傑作航空冒険小説『ファイアフォックス』の続篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
13
すごいねぇ。下巻のオビにある「第一級の冒険小説」という言葉は伊達じゃない。スカンディナビア半島の根っこの複雑な国境の様子と厳冬の世界も相まって、最初から最後まで息も尽かせない作品でした。「鷲は飛び立った」で人気小説の続編の難しさを知りましたが、これは待ちないなく成功例かと。2010/09/04
WHISKYCOKE
10
続きが気になり図書館で借りる。かなり流し読み。とりあえずファイアフォックスが再び飛んでよかった。2016/02/21
慧の本箱
5
必死でミグ31をフィンランドのとある場所に隠したガントだけど、精も根も尽きはて、KGBの研究所に拘束される。益々ピン~チのガントにぎりぎり救いの手が・・フィンランドとソ連って地続きだってこと、以前フィンランドに行った時正しく実感したけど、島国に暮らしてる日本人にはヨーロッパの入り組んだ国境線は中々ピンとこないですねえ~。そんな余談は置いといて、手に汗握る攻防戦はしっかり楽しませてくれます。勿論ここにも英国諜報組織SISのケネス・オーブリーはご登場です。2015/12/11
亀井享
3
上下巻読み終わりました。 ハードカバーで何度も読んでいるにもかかわらず、 20年も経てば忘れてる部分も多いですね… ラストはあんなにあっけなかったかな? 2020/10/30
マサトク
1
ひたすらハラハラさせる。良し。2013/06/22