ハヤカワ文庫<br> 富めるもの貧しきもの〈下〉

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ハヤカワ文庫
富めるもの貧しきもの〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 378p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150405762
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

3人の姉弟は、母親の死によって長い間縛られていたジョーダーシュ家の血の怨念から解き放たれた。グレーチェンは最愛の夫と死に別れ、長く望んでいた学業へ戻ることになる。一方、ルードルフは市長として政治の世界に、トマスはヨットの船長として航海へ出ることになる。3人はそれぞれの求める道を見つけていくが、たがいを理解し合えたと思った矢先、思いもよらない大きな悲劇がかれらを待ちうけていた…。都会的で洗練された短篇の名手として知られるアーウィン・ショーが、家族とは、人間の本質とは何かという問題にとりくんだ傑作長篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

metoo

54
長女、長男、次男の3人のうち誰かが死んで終わるのではという予感を抱きつつ、そうなって欲しくないと淡い期待を持ちつつ読了した。ジョーダーシュ家が久しぶりに揃った船の上、何が起こってもどんな結末になっても不思議はなかった。無制限な組み合わせのエンディングの可能性を読者に抱かせつつ、しっかりと船首は目的地に向ける。そう、まさに「金持ちにうってつけの天気」の中で。2016/01/16

アメフトファン

41
記念すべき読メ登録700冊目。展開が早くて一気に読めました。ゴツゴツした岩が川を流れるうちに丸いすべすべとした石のように角が取れたトマスが印象的でした。読み終わった後富めるもの貧しきものというこの本の題名について考えさせられました。長編ですが長さを全く感じさせず、そして人生について深く考えさせたこの本を私は忘れる事はないと思います。2016/02/14

ふぁきべ

8
上・中巻はあまり好きになれず、かなり逡巡しながら下巻を読み始めたが、これまでとは一転一気に引き込まれて読み終えた。長いうえに自分がかなり間をあけて読んだせいで著者がどのようなテーマを持ってこの作品を書いたのかうまく読み取れなかったが、もしかすると私がアメリカという国をほぼ全く知らないということも関係しているのかもしれない(しかも舞台は1960~1970年代) なんとなく続きがありそうな終わり方だなと思ったが、やはり続編がある模様。ただ、下巻のおかげで大きく評価を上げたが、続編を手に取るかは正直わからない。2021/04/17

A

5
上中下巻で長編だが、引き込まれて一気に読んだ。 トマス...2020/10/14

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