内容説明
軍需品製造会社に勤務する平凡な経理課員ビルソンが、突如失踪した。同社の保安を担当するスタフォードは、早速調査を開始。その結果、彼の父親が1936年にサハラ砂漠で消息を絶った飛行家で、その父を中傷する新聞記事が、ビルソン失踪の原因らしいことをつきとめる。スタフォードは事件が会社と無関係と見て、調査の打ち切りを決定。だがその直後、何者かに警告の襲撃を受けた。事件の背後には、何か秘密が隠されているのか?スタフォードはビルソンの足どりを追ってサハラへ飛ぶ決意を固めた。冒険小説の醍醐味を満喫させる巨匠の会心作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
9
英国保安会社が契約する軍需品製造会社の社員が突然失踪する。保安上危険でもないこの社員は破格の条件で長期に雇われている上、失踪振りが極めて怪しい。主人公保安会社社長がこれを探ろうとするや怪漢から警告の暴行を受ける。該社員はその父親であった冒険飛行家の失踪を探ろうとしてアフリカに渡った。主人公は彼を追う。中だるみはあるが小説はサハラの民俗学的記述に溢れ興味深く進行。主人公はヘンドリクスの遺産でも登場した同一人物だが性格がまるで違う。その他設定に不備もあるが、頗るのハッピーエンドもあり冒険小説としては満足した。2021/05/19
tai65
4
星4・52018/03/25
刹那@よめきち
1
少し前によんだけどおもしろかった。2018/07/08