ハヤカワ文庫 無頼船長の密謀船

キャリスン，ブライアン【著】〈Ｃａｌｌｉｓｏｎ，Ｂｒｉａｎ〉/三木 鮎郎/伏見 威蕃【訳】

早川書房（1988/10発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 264p／高さ 16X11cm
• 商品コード 9784150405106
• NDC分類 933

内容説明

老朽船で密入国者を運ぶ途中、トラップ船長はアラブ人の一団に拉致された。怪しげな男の前に連行された彼は、そこである仕事を強要される。貨物船の船長となり、積荷を所定の港へ届ける。その後で船を沈めろというのだ。事故に見せかけて保険金をだまし取る計画だった。だが奇妙なことに、この貨物船は中国人ギャングに狙われていた。しかも、英国情報部の密命を帯びたトラップの元副長ミラーも乗り込んできた。貨物船にはどんな秘密があるのか？二転三転するプロット、巧みなユーモア―現代の荒海を舞台に描く『無頼船長トラップ』の続篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[サヒーム]

昔、古本屋で見かけて買ってハマった。続編はちょっとキャラクターに寄りすぎて、こっちの方が面白い。第一次大戦時かな？ 商船に偽装した船で敵の船を沈める的な…。 とにかく金にガメツく卑怯でいて時折みせる、錯覚のごとき人情味が魅力の無頼船長と、その船に乗り込むことになったマジメ英国青年(主役)のお話。