内容説明
1941年、ドイツ軍の猛攻に抗しきれず、連合軍はギリシアから撤退し、クレタ島へ渡った。だが、ドイツ軍の攻撃は執拗に続き、同島は戦乱の炎に包まれる。折りしも、中尉に昇進したキャメロンは、英国駆逐艦フォーフデール号に乗り、クレタ島へ向かっていた。やがて彼は、パルチザンの大物を島から救い出す任務を受ける。その男は、戦争の行方を左右する情報を持っているという。重大な使命を達成すべく、キャメロンは数名の部下を引き連れ、決死の覚悟で島へ潜入するが…。第二次大戦を舞台に、海の男の勇壮な戦いを描く好調シリーズ第2巻。
感想・レビュー
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鐵太郎
2
1941年5月、ドナルド・キャメロンはRNVRの中尉として駆逐艦フォーフデール(Wharfedale)号に乗艦します。ここで特殊任務のため、一番使い捨てにできる士官として選抜され、クレタ島からギリシャの沿岸を周り、エーゲ海からダーダネルス海峡を通って黒海へ向かうこととなります。ギリシャにとって不倶戴天の敵であるけれど英国にとって中立国であるトルコとの、微妙が距離感がなんとも言えませんね。イタリア海軍との虚々実々の駈け引きがちょっと物足りない気がしますが、こんな事もあったのかも。2011/10/09
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