内容説明
事の始まりは、ひき逃げされたヒッチハイカーだった。男が死んでいたのは確かだった。救急隊員もそう言っていたし、検死医も自分で確認していた。だが、死体が安置されているはずの解剖台は空だった!検死医は恐怖に震えあがった。その時、ドアが開かれ、裸の男がうなり声をあげながら近づいて来た…!スティーヴン・キングの『呪われた町』に刺激を受けたマレルが、小さな田舎町を襲う戦慄の日々を描いて、〈吸血鬼・人狼〉テーマに新機軸を打ち立てた傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yu。
21
その背景には一体なにが。。轢死とされた人物の消失事件をキッカケに山間の静かな田舎町を一夜にして恐怖と混乱の渦へと巻き込んでいく怒涛のパンデミックホラー。お、おもしろい!!哀愁漂うハードボイルドな(『ランボー』の作家さんだけあって)群像劇と容赦の無い恐怖描写との抜群すぎる相性がより興奮度を高め、普段よりも読み手をググッと前のめりにさせる満足の一冊。‥著者がキングの『呪われた町』をリスペクトしてるのがすごく伝わる(*´ー`*) オモシロカッタ‥2016/12/14
Kouro-hou
14
旧版。この後カット部分を戻して一部リライトした完全版を先に読んでいます。編集さんに「主人公がなかなか出てこないじゃん」と言われたりして修正した版という事で、いきなり「主人公は」で始まるところがマレル先生仕事人です。単に完全版からトリミングされているわけではなく、完全版ではオミットされてる登場人物のその後や怪異現象の補足があり、「枝角」に関してはこちらの方が話が通る。完全版は一部削る事によって人物描写やクライマックスに焦点を合わせている印象。もしマレルの全集を出すなら、両方の版を収録する性格のモノであろう。2014/07/23
ベック
4
おもしろかったけど、記憶に残る作品じゃあないね。いや、おもしろかったんだけどもね。
丰
0
Y-202007/04/29