ハヤカワ文庫<br> スクールボーイ閣下〈下〉

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ハヤカワ文庫
スクールボーイ閣下〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 423p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150404321
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

カーラの資金を受けとる香港の大物実業家ドレイク・コウ。彼の弟ネルソンは中国情報機関の中枢に送り込まれたカーラの二重スパイだった。そしていまウェスタビーの調査により、ドレイクが弟を中国から脱出させようと企てていることが判明した。この情報を基にスマイリーはネルソンを捕えるべく秘密作戦を開始する。だが、密命を帯び戦火のインドシナ半島に潜入したウェスタビーが、指揮下を離れ、独自に行動を始めていたとは知るよしもなかった!非情なスパイの世界に生きる男女の姿をリアルに描写、ル・カレの最高傑作と絶賛された力作巨篇。英国推理作家協会賞受賞。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

178
重い…。華やかなスポットライトを浴びることのないスパイたちの世界。表紙の曇天につつまれた香港はまさに内容にぴったり。最も冷徹に作戦を実行しなければならなかった男。彼を最後に動かしたのは愛だった。リジーは美しくはあっても賢そうには見えない。魅力はその奔放さにあったのかも。作戦のために自分を殺し続けてきた男にとって、それは希望の灯だったのかも。作戦の影で消えていった男達。それでも世界はまるで変わらなかったかのように…。香港戦線に異常はなかった。2021/08/26

まふ

86
上巻のダラダラに比べてようやく動きが出てきたというところ。香港の中国系大立者が中国と通じ麻薬を横流しする、その英国人情婦に惚れた新聞記者工作員のウエスタビ―が情に駆られて単独破滅行に及ぶ、組織はサーカスの手で壊滅するがウエスタビ―も死ぬ、ということをジワリジワリと書いて面倒くさい書き方だった。もっとも、このような書き方に「うま味」があるとする見方が多いかもしれない。だから人気があるのだろう。とすれば、ワタシ的には元来好みに合わない作家なのだと思う。2022/07/04

k5

67
じっくり時間をかけて堪能しました。スパイという報われることのない役割は、スマイリーが象徴していますが、それよりは陽性のおもむきがあるジェリーが、報われない恋にのめり込んでいく姿が、過剰でなく描かれていて、本当にカッコいいです。「これからどうするの」「笑って祈るのさ」「あたしが笑うから、あなた祈って」という最後のリジーとのやりとりが最高です。2024/01/14

Kajitt22

46
1975年4月、サイゴン陥落によるベトナム戦争の終結。その前後のロンドン、香港、インドシナを舞台にした物語。ジリジリと動きのない前半を我慢強く読み進めると、後半一気に展開し香港、タイ、カンボジア、ベトナムと当時の得体の知れないインドシナの空気をも感じることができる。ファムファタルに出会い、暴走してしまう、工作員ウエスタビー君が切ない。香港の虚飾に満ちた華麗な一面と、阿片に蝕まれたダークな現実の対比が印象的だ。再読。2018/12/27

田中

35
ハッピーエンドでもないし予定調和にもならない。つまり「サーカス」のやってきた作戦なり労力はなんだったのか?そのサイドストーリーが一気に表面に浮かびあがったときの戸惑いと虚しさ。メインでは、ドレイク・コウの行動を察知しネルソン捕奪の秘密作戦が着々と進行する。ウェスタビーが破天荒な調査でリカルドを突きとめる。ところが、同時並行で別の陰謀が潜行していた。ギラムが心配していたように。でも、驚くことにスマイリーの胸の内は、何もかも悟って見通していことだろう。平気で人を陥れる世界に生きる者たちの哀切な物語だ。 2019/12/20

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