内容説明
マイケル・トレヴェリアンは突如、黒い謎の中に投げ込まれた。同じ海洋学者の道を歩み、太平洋の孤島で病死した弟。その死因に不可解な点があるのだ。届けられた彼の遺品は、何者かに奪い去られた。そしてその遺品の中に、コバルト含有率の高い特殊なマンガン団塊が入っていたことも判明した。弟の身に何が起きたのか？『ゴールデン・キール』の前に描かれたバグリイの幻の処女作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
koo
8
いやあ、面白かったです。バグリィ死去後発表された「ゴールデンキール」でのデビュー前年に書かれた習作の位置付けの筈ですが、完成度の高さに驚かされます。同じ海洋学者だった弟の病死の訃報に不審を抱いた主人公マイケルが弟の死の原因究明に赴くのがメインストーリー。凶悪な敵の出現から元コマンド隊員達やヒロインを仲間に帆船での真相究明と今でいうレアメタル探索の宝探しがテンポ良く展開、バグリィらしい大自然の壮大な描写の中行われる敵との攻防からの勝利とバグリィ作品のフォーマットが既に確立しているのが素晴らしい佳作でした。2025/09/23
ホレイシア
5
御巣鷹山の墜落事故の頃に読んだ。師匠のおっしゃるようにワクワクしたことは確かだ。「マンガン団塊」という言葉が残っている。2008/01/01
雅
2
ハラハラドキドキ2017/04/18
goldius
2
20世紀だが海洋科学者が帆船で宝探しするというワクワクする話。実は海賊w2008/09/19
