感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
15
実際のマイアミの新聞記者であった著者による、同地新聞記者を主人公とする第一作。冒頭16歳の良家の娘が殺され、主人公記者が事件の記事を新聞に掲載するや犯人から記者に接触があり、娘の死体残されたメモを通じ、以後の連続殺人を予告してくる。社会階層や年齢の異なる殺人が次々発生。犯人は犯行情報を同記者を通じて教唆する。この情報を元とする新聞記事は、地域の不安を煽るが、犯人はベトナム戦争の悲惨を申し立て、これを齎した社会への怨嗟を主張する。情報の拡散は読者からの情報提供を促す。息つかせぬ展開だが結末は意外であり曖昧。2025/06/22
ふなずし
2
王道のサイコミステリーという趣の作品だけれど、後半300ページ過ぎた辺りから様相が変わってくる。結末は賛否両論あるでしょう。私は否定派です。おれの時間を返せ~!とまでは言いませんが(笑)ストーリー展開は巧みで読ませるし、それなりに楽しめました。2013/05/30
竜
1
ちょっと前の本。最近のと比べてストーリーに派手さは無いけど、主人公の心の動きなどじっくり読ませます。最後はあっけにとられたけど、個人的にはありかな。2016/06/11
ルウ
1
★3 夏のマイアミで社会的弱者ばかりを狙った無差別殺人が起こる。新聞記者の主人公と電話で接触する犯人ってのが特徴。犯行の動機は一応判明するものの嘘か本当か分からないし、そもそも何も解決してなくね?で終わる。けど、それが現実世界でも起こってそうな気がしてゾッとする。作者が新聞記者時代に描いただけに、その葛藤なりの心情がよく分かって面白い。2015/03/21
坊っちゃん
0
★★★★2005/01/21