感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぼっくん
2
カチッ、ガリッ、擬音の緊張感。ユダヤ人街におけるナチの残党との一触即発の緊張感。何より怖いのは、主人公の壊れていく様。ラストの水切りがシュール。歯が痛くなる作品でした。映画も観たいな◎ 2025/12/20
おとん707
1
原書を読んだ後で本書を読んだ。物語の中に多くの映画、小説、歴史上や同時代の人物や事件への言及があり、背景を知らない我々には理解が難しいが、本書の訳ではさりげなくそれらの背景が述べられており理解しやすい。また原書でHe didn't give a shit if she was Koreanという文を「どこの国の人間でもかまわない」とサラッと訳しているのも細かい配慮だ。原書を読んだ時から64年の東京オリンピックの裸足のアベベのシーンは史実と違うと思っていたが、訳者あとがきによればこれは作者の創作だとの事。2019/04/17




