感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
54
難攻不落の要塞への進入行とくればやはり『ナヴァロンの要塞』を想起せずにはいられない。再びマクリーンが極寒の地にある要塞を舞台にした物語は拉致されたアメリカ高官の救出劇。作者も『ナヴァロン~』との区別をつけるために色んな特色を出している。まず物語の目的が兵器の破壊ではなく救出劇であり、しかも『ナヴァロン~』が男ばかりのチームだったのに対し、女性も加えていることが目新しい。それが故にストイックさよりもミステリとアクションが先に立っているのが好みの別れるところだろう。しかしこれもまたマクリーン劇場なのである。 2015/05/17
鐵太郎
23
掘り出した本の中にあったので、一気読み。TVの映画放送で何度も見た記憶があるのですが、この本はその「原作」ではなく逆、マクリーンの映画用シナリオを小説に書き直したのだそうな。アクションに特化した戦争冒険小説と言えばいいのかな。アルプス山中のナチスの要塞に潜入する、ジョン・スミス少佐麾下の英国情報部(?)の精鋭(?)による秘密作戦なのだけれど、息も尽かせぬ展開と繰り返されるどんでん返しの妙。味方は誰か、敵は誰か、目的は何か。1960年代の、ちょっと軽いけど見事なマクリーン節です。2025/08/26
すす
6
重要作戦を知るアメリカの将軍を救出する為に降下した、イギリスコマンド部隊。彼らを待ち受ける苦難、そして意外な展開。 いつもの荒々しい自然描写は少なく、映画的で活動的なシーンが目に付く。メンバー唯一のアメリカ人が陽気なキャラなのもあり、全体的に軽い印象で読みやすかった。予想外な展開と後半のアクションのバランスも良いと思った。 映画版はもっと派手で、好きな役者さんな事もあり面白く観れた。2022/03/04
キミ兄
3
映画は水曜ロードショーで何度も観たけど小説は初めて。ケーブルカーのシーンは小説でも最高にドキドキする。やっぱり間クリーンは凄い!☆☆☆☆。2017/04/26
フォックストロット
3
アリステアマクリーンの著作のうち「読むべき価値のある1冊」の一つ。




