感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゃれら
20
ドイツ占領下のフランスの街に生きるまだ20歳にならない青年の物語。何者かになろうともがき悪を重ねていく。主人公のキャラクター、考え方、行動は、理解が難しく共感もできない。が、占領下で生きるということは善悪のすべてが転倒していて「ただ生きること」を拒否するとこうなってしまうのかも。ロシア占領下のウクライナの街はどうなっているのだろう。メグレ警部もので知られるシムノンの最高傑作というので1990年の第2版で手に入れた30年積読本。図書館を検索したらシムノン全集への収載しかなく、消えていく小説なのかな。2022/05/30
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