感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
51
前作でナヴァロンの巨砲壊滅を満身創痍で瀕死の状態で成し遂げたマロリー大尉とミラー伍長たちのまさに任務達成直後から物語は始まる。しかし人遣い荒過ぎでしょう!ほとんど生死の境を彷徨うほどの超難関な任務を終えた部下たちをたった30分しか眠らさず、飛行機に乗せて次の任務地に連れて行くなんて、今の時代ならパワハラ上司の極みとの謗りを受ける事だろう。それでも1作目に比べると切迫感がないように感じる。疲労困憊なはずなのに1作目で感じた死線を彷徨うようなスリルに欠けるのだ。物語の深みが減じているのは非常に残念だった。2015/11/08
鐵太郎
22
前回の、ナヴァロンの巨砲を破壊した直後から始まります。ようやく任務を果たして駆逐艦の艦上で休むマロリーとミラーは、電報で起こされ、島にいるアンドレアを呼び出して次の戦場に向かいます。そこは厳冬期のユーゴスラヴィア。そこで彼らは、新たに三人の増援、若い海兵隊員の軍曹たちと共にナチと戦うレジスタンスの救援に向かうことに。お話的に、11年前の「ナヴァロン」より1年前の「荒鷲の要塞」ふうですね。やたら謎を積み重ねて目的を明かさずどんでん返しを繰り返し、死に物狂いの冒険を重ねて最後にフィナーレという流れ。ふうむ。2025/01/13
フンフン
8
5年ぶりの再読。昔読んでおもしろかった本を忘れたころに読み返すのはハズレなしだね。2021/04/23
東森久利斗
6
冒険小説界のレジェンド、金字塔「要塞」から約10年、企画を温めていたのか、単に筆が鈍っていたのか、突然、気まぐれでやる気になったのか、本書が世に出た理由と経緯に興味はないが、大御所にあるまじき、やっつけ仕事感まるだしの「要塞」とは別作者のような作品。だけど、面白い。もっと高いレベルを期待していた読者の我儘以外の何物でもない。反省。映画のほうは、世の評価は別として、「要塞」に引けを取らないマイベストムービー。2018/03/16
shin
5
最初の方は頭脳戦の騙し合い。クライマックスはド迫力。2017/07/09