感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GaGa
39
ロバート・ブロックの短編集は本当に面白い。これ絶版だとしたらとてつもなく勿体ない。すぐさまどこかで再出版すべきだ。とくに、「頭上の侏儒」の完成度は素晴らしく、往年のホラー映画の原点ともなった作品と言ってもいいかと思う。他では「子供にはお菓子を」「魔女の猫」「めがね」「飢える家」「眠れる美女」がいい。2013/01/07
めがねまる
16
古典的な怪奇小説とスリラーの間みたいな短編集。人の心が読める眼鏡が起こす不幸の連鎖を描く「めがね」と、見えない小人に命令されて次々人を殺す「頭上の侏儒」が特に良かった。さすがに古くて見慣れたパターンもあるけれど、どれも不気味で雰囲気があって面白い。2018/01/07
shamrock
10
相変わらず起承転結がはっきりしてて読みやすい。「頭上の侏儒」「めがね」がお気に入り2018/09/30
**くま**
8
スティーヴン・キングのおすすめ本。「サイコ」が有名な作家さんですね。今読むとレトロな味の、読みやすくて素直に面白いと思えるホラー短編集。なぜか私は現代作家よりも昔の作家さんのレトロな作品のほうが好きな人なので(子供のときにそういうのを読んでた影響でしょうか)、これはピッタリでした。しっくりきて落ち着くし楽しく読めます。どれも面白くてお気に入りを選ぶのも難しいのですが、たとえば「めがね」はかけると人の心の中が読めてしまう眼鏡の話。なんて便利、と思いきやその眼鏡のせいで悲惨な連続殺人が次々と起こってしまう。2014/10/04
aki
2
原書にはあり、邦訳版には収録されていない作品が3編。収録作中第一、というよりブロックの最高傑作「地獄行列車」、収録作中第二の「灯台」が入ってないのは(他のアンソロジーに入っているとして収録されず)画竜点睛をかいてるよね。ダブってもいいじゃん、入れてくれよ。古き良き映画への入れ込み具合がハンパない「ドリーム・メーカーズ」、某有名マンガのネタ元かもしれん「頭上の侏儒」、某有名アニメの某有名シーンを連想させる「子供にはお菓子を」、ユーモア怪奇小説「その名に恥じぬ幽霊」(さすが毒婦の異名の持ち主)など佳作ぞろい。2021/11/26