感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takeakisky
1
昔、岩波少年文庫で読んでいる。本棚に見当たらないので探していたが、うまいものがないのでハヤカワ文庫版を購入。日本人には命の軽重はないという観念は当たり前だが、キリスト教圏の生き物のヒエラルキーでは、平易で心をうつ読み物が与えた影響は大きかったのだろう。で、久しぶりに読んだが、やっぱり、彼の幸せには、いちいち幸せを感じ、彼の不幸には袖を濡らすことになる。いい人もいる、でも、悪い人もいる。他の命の前で知らなかったでは済まない。物言えぬものに対して襟をたださせられる。矩を踰える必要はないが、正しく付き合おうと。2023/11/06