感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ペトロトキシン
20
かなり昔にこの映画を観たことがある。これは映像で観たほうが面白い。というか、これは訳者があまり上手くないのかな?少し読みづらい気がします。それよりも驚いたのが、ひとつの作品の中で、章ごとに訳者が変わるのは有りなのか? 2018/06/03
koo
7
長編5作目で1968年作。大雪で交通が麻痺した日の大空港を舞台とした群像劇。当時の成長する航空産業や空港業務が詳しく描かれて興味深いものの第一部の登場人物紹介、空港業務紹介が一巡するまでが情報過多で退屈でした。登場人物達のエピソードとして過去に頻回にフラッシュバックする為おそらく1日を描く構成のはずですが時系列が連続してなくてスピーディーさに欠けます。第2部からはリーダビリティが上がり不穏な空気を感じさせながら上巻終了、空港長メルを中心とした後半のドラマに期待します。訳は昔のポケミスみたいでダメですね。2024/08/07
シャル
6
記録的大雪に見舞われた大空港を舞台にした、様々な人間模様を描く群像劇。空港という緻密で巨大なシステムが、不測の事態によって波乱へと進んでいく。そしてその中で、それぞれの事情を抱えながら、己の人生の道を歩いているくたびれた人々の姿が鮮明に書き出されている。上巻ということもあり、事件はまだ端々に気配を見せるだけだが、静かに、静かに、それぞれの人々の思惑がそれぞれ知らぬ所で重なって行く様は、雪の中できしむ大空港という歯車の中に不安の影を色濃く落としてくる。これからなにが起こるのか、緊張感を漂わせつつ下巻へ。2013/06/30
tai65
2
星5つ2018/08/17
平田凡斎
1
上巻は空港に纏わるゴシップや手続き、主人公の人間観周りのゴタゴタの話でやや退屈。しかし下巻で飛行機内で爆弾が爆発した瞬間からストーリーは加速する。決して道徳的とは言えないが、危機を前にしては何よりも真剣に取り組むプロフェッショナルたちの生き様を見よ。ディーン・クーンツが「背景描写とプロットは完璧」と絶賛する一冊。2015/05/22