感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
慧の本箱
24
今結構嵌ってる『三河雑兵心得 足軽仁義』シリーズの作家井原忠政氏のインタビューで本書がオマージュだとのことだったので俄然興味をそそられて手にしてみた。主人公ホーンブロワーが17歳で士官候補生として軍艦に乗り込むところから始まる。はにかみ屋だわ船酔いはするは、スタート時点のホーンブロワーにはとても明るい未来は見えてこないトホホ状態。そのマイナスから始まる出世双六が正に『足軽仁義』と共通項でした。2023/01/04
Aminadab
23
執筆順第6作。「艦長編」1~5作に続いて若き日の主人公を描く「海尉編」第1巻、1794~98年をカバーする短編集。帆船海軍あるあるチュートリアル連作で、敵艦や商船の拿捕とその味方基地への移送などの話が主体ですごく読みやすいのだが、やはり「艦長編」を読んでからの方が個々の仕事の意味がよくわかる。鮮やかな離れ業は最終話292頁、拿捕船の甲板に出てきた公爵夫人の開口一番の台詞「ハッピー・バレンタイン」。これだけで読者には主人公が1797年2月14日のサンビセンテ岬沖海戦の渦中に陥ったことが伝わる。シリーズ快調。2022/12/21
Koning
10
そういえば登録してなかったじゃんか!ということで、ホーンブロワーを登録してみるの図。ついでに、ドラマも見たりして(笑)。今となっては高橋訳は以下略なところも多いしアレなとこも目立つのだけれど、やはりなんだかんだで夢中になってしましますね(笑)。2013/06/18
J・P・フリーマン
9
士官候補生であるホーンブロワーがフリゲート艦の一員として活躍する短編集。初任務に失敗したり、敵方に囚われそうになったりとさまざまなトラブルと戦いがホーンブロワーに襲い掛かりますが、持ち前の機知と機転で立ち向かいます。でも興奮状態になると冷静さとはかけ離れた大胆な行動をとるホーンブロワーも好き。別作品のトマス・キッドでは平水兵の生活が中心となっていましたが、本作では指揮をとるものの苦悩が描かれて、帆船軍艦内の組織についての理解が深まりました。2022/07/05
洋書好きな読書モンガー
7
10代の頃良く読んでいたホーンブロワー・シリーズとSFのペリーローダン・シリーズ。歴史フィクションが好きになった。工学系の学生だった事もあって、帆船の構造、操船、帆船時代の海戦など興味津々だった。アーサー・ランサムのツバメ号とアマゾン号シリーズやアレグザンダー・ケントのボライソー・シリーズやフィリップ・マカッチャン作品等船物を読み続けた。初めて読んだ時は「ホレイショ」という名前に違和感があったけどハムレット等で英語圏では馴染みの名前と知った。定価320円に約半世紀経つのを感じる(ボライソーは260円)😵2024/04/01
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