感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あたびー
24
日本では1972刊。この短編集は、一文無しになって死を覚悟している青年を描いた陰鬱な物語「空中ブランコに乗った大胆な若者」で幕を開ける。いささか読み進む気を削ぐ構成ではある。次の「わがこころ高原に」は一転して、「我が名はアラム」しか読んでいない私がこれぞサローヤンと膝を打ってしまう類の物語だ。高原はスコットランドのハイランド地方の事で、これ有名な民謡の題名らしい。ラッパでその歌を吹く老人に水を所望された少年。親父は禄に働かない男だが、老人に親切にしろ、食料品店でなにか付けで買ってこいと言う。(つづく)2021/02/18
ロア
17
「空中ぶらんこに乗った大胆な若者」「わがこころ高原に」「七万人のアッシリア人」「オジブウェイ・インディアン三八号機関車」「保険外交員と、農夫と、絨毯商人と、鉢植えの植物」「オレンジ」「きみはぼくの心を悲嘆に暮れさせている」「トレーシィの虎」「猫」「ピアノ」「蛇」「蛙とびの大コンテスト」「天才」「フィンランディア」サローヤン愛溢れる「訳者あとがき」も良い(*´ω`*)2021/04/07
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