内容説明
美しくも厳しい大自然の営みが繰り返されるカリフォルニア州サリーナス。アダム・トラスクは、新生活を求めてこの地を訪れた。安寧な静穏を願いながらも、頑迷な父によって軍隊生活を強いられた彼は、除隊後も漫然と日々を送っていた。そんな折り、美貌の女性キャシーとめぐり合い、連れ立って新たな人生を踏み出す決意を固めるのだが…。南北戦争から第一次世界大戦までを背景に、人間に善悪、愛憎の葛藤を描く感動作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
81
2016年1036冊め。【238-1/G1000】振り返ってくれない親への愛とか、兄弟間の確執だとか、読みながら思うことはいろいろあったのだが、なによりキャシーの存在が不穏なのに鮮やかで印象深い。この巻の終わり方も、チャールズの印象が変わって次巻への期待を高めてくれる。しかし解説を読んでしまって半分後悔した。1巻の解説でその後のネタバレするの禁止!2016/12/07
ペグ
79
とても単純だけどスタインベックが好き!! これはスタインベックによる罪と罰かしら。 早速(2)へ!!2021/07/07
キムチ
65
半世紀ぶりに手に取ったものの、映画で十分浸っただけに 文字で読んで行くとかなり異なるニュアンス 爽快な新鮮味。1巻では登場人物も限られておりS・ハミルトンとその一家、トラスク一家のサイラス、アダム、チャールズ。後半 キャシーが登場。筆者が「精神的な歪みの持ち主」と断定している・・アダムの持つ温かい感情は彼女には誰に対しても抱いたことのない感情とある。10歳で性的衝動の持つ力を知ったものの、他の面では完全に盲目・・確かに実社会では存在するであろうキャラクターに慄きを感じた、これからの流れに怖さすら。2020/09/11
NAO
31
カリフォルニア州サリーナスの不毛の地に住むサミュエル・ハミルトン。彼の孫が、この壮大な話の語り手となる。愛してもいない父から愛されたアダム・トラスク。熱愛する父が自分より兄を好いているため兄に嫉妬するチャールズ。最初は極悪非道に見えるチャールズだが、この巻の終わりにはとても人間的に見える。スタインベックが登場人物に語らせる言葉は、いつもながら深い。そして、社会の規範にそぐわない悪魔的なキャシー。アダムは、キャシーがどんな女かも知らずに結婚し、二人のエデンの園を築くべくサリーナスにやって来る。波乱の幕開け。2015/08/09
きゃれら
21
ジェームス・ディーンの映画の存在は幼いころから知っていたが、小説の長大さに怯んで映画も見ていなかった。長い話が好物になってきて読めたわけだが、こんなに面白い読み物だったとは。特に、この1巻目の半分くらいから登場するキャシーが強烈で、夢中でページをめくる。幼いころこういう女の子が近所にいなくてよかった。(いや、あの娘はもしかしてこういうところが?)この名前だと「嵐が丘」が頭に浮かぶけど、深いところの人間性では共通点はなさそう。人種差別の問題がこの後どう扱われるのかも含め、続巻に期待。2024/04/02
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