出版社内容情報
不幸な人だけが青春期に出逢う虚体の少女みあめ。10年前に出逢った僕は21歳の今も不幸せで、目の前に成長したみあめが現われ……
【目次】
内容説明
13歳の女の子の形で正体不明の虚体の「みあめ」。彼女に同時期に出会って夏を過ごしたという少年少女が70例報告される。彼らの共通項は人生の”幸福度スコア”が低いということ。時が過ぎて21歳となり、みあめ研究会に属する怜は今も不幸だった。その怜の前に、大人になったみあめの姿が…どうしてぼくの前にだけ現われたの?再会の真相とみあめの正体がわかる、その時まで―甘い時を二人で生きた、恋人たちの物語。
著者等紹介
詠井晴佳[ヨミイハルカ]
2023年に第17回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作『いつか憧れたキャラクターは現在使われておりません。』を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
和尚
40
不幸な人だけが青春期に出逢う虚体の少女みあめ。10年前に出逢った僕は21歳の今も不幸せで、目の前に成長したみあめが現われ...... 面白かったですね。上手く生きれない息苦しさみたいなものの質感であったり、phase2での背景がわかってきてからのなるほどであったり、ざらざらとした悪意であったり。そして何より中心の二人の機微が描かれた、切なさと余韻の残る物語でした。2026/04/16
わたー
28
★★★★★面白かった。またひときわ凄い作品を世に出してきたものだな…幸福度が数値化され、ある一定のラインを下回ると政府から生活支援を受けることができる世界を舞台に、その一歩手前の、比較的不幸な少年期を過ごす少年少女たちの前にひと夏の間だけ現れる謎のアバターの少女「みあめ」。主人公もまた10年前に彼女と出会い、今も彼女の影を追いかけながら生活していたのだが、ある日、10年分成長した彼女と再会して…と始まるSFボーイミーツガール。この作品はまごうことなくハッピーエンドであると私は思う。二人だけの閉じたループの2026/04/04
よっち
28
13歳の夏、幸福度スコアの低い少年少女たちだけが体験した「みあめ」との甘い時間。時が過ぎ21歳となり、みあめ研究所に属する安藤怜が、大人の姿になったみあめと再会する物語。みあめと過ごした日々を胸に何とか生きてきた怜。なぜ彼の前にだけみあめは再び現れたのか。中学時代のトラウマと不登校といった怜の過去も描きながら、みあめは怜との大切な過去の記憶をしっかりと覚えていて、怜と一緒に積み重ねた関係は派手ではなくともじんわり滲むような甘さや切なさがあって、解釈の余地を残して希望を信じたくなる結末も印象的な物語でした。2026/03/19
サキイカスルメ
16
共依存的に、かなりポイントが高い!!10年前に出逢ったホログラムの少女「みあめ」と再会した僕のお話。主人公とヒロインの生きづらさが、みていて苦しくなるくらい切実でした。だからこそ、幸せになってほしくて、救われてほしくて読んでいきました「なりたいわたし権」って言葉エグいよなぁ。読んでいて人に優しくありたいと改めて感じました。世界は彼と彼女に優しくないけれど、そんな2人だからこそ相手に優しくなれるし、生きる希望にできる。あなた以外いらない、という2人の関係性が好き。 大好きな共依存だ!やった!となりました。2026/03/24
結城綾
15
デビュー作の「いつか憧れたキャラクターは現在使われておりません。」から推している作家。 人間という本質を一回殺してから、解して並べて揃えて晒して綺麗に再構築したような物語。336ページとは思えないほど凝縮された世界観、そして記憶に残るラストシーン。ラストの衝撃は、ぜひ本編を読んで楽しんでいただきたい。2026/05/13
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