出版社内容情報
不幸な人だけが青春期に出逢う虚体の少女みあめ。10年前に出逢った僕は21歳の今も不幸せで、目の前に成長したみあめが現われ……
【目次】
内容説明
13歳の女の子の形で正体不明の虚体の「みあめ」。彼女に同時期に出会って夏を過ごしたという少年少女が70例報告される。彼らの共通項は人生の”幸福度スコア”が低いということ。時が過ぎて21歳となり、みあめ研究会に属する怜は今も不幸だった。その怜の前に、大人になったみあめの姿が…どうしてぼくの前にだけ現われたの?再会の真相とみあめの正体がわかる、その時まで―甘い時を二人で生きた、恋人たちの物語。
著者等紹介
詠井晴佳[ヨミイハルカ]
2023年に第17回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作『いつか憧れたキャラクターは現在使われておりません。』を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
25
13歳の夏、幸福度スコアの低い少年少女たちだけが体験した「みあめ」との甘い時間。時が過ぎ21歳となり、みあめ研究所に属する安藤怜が、大人の姿になったみあめと再会する物語。みあめと過ごした日々を胸に何とか生きてきた怜。なぜ彼の前にだけみあめは再び現れたのか。中学時代のトラウマと不登校といった怜の過去も描きながら、みあめは怜との大切な過去の記憶をしっかりと覚えていて、怜と一緒に積み重ねた関係は派手ではなくともじんわり滲むような甘さや切なさがあって、解釈の余地を残して希望を信じたくなる結末も印象的な物語でした。2026/03/19
和尚
22
不幸な人だけが青春期に出逢う虚体の少女みあめ。10年前に出逢った僕は21歳の今も不幸せで、目の前に成長したみあめが現われ...... 面白かったですね。上手く生きれない息苦しさみたいなものの質感であったり、phase2での背景がわかってきてからのなるほどであったり、ざらざらとした悪意であったり。そして何より中心の二人の機微が描かれた、切なさと余韻の残る物語でした。2026/04/16
ほたる
10
あの夏出会った少女は「わたし」だけのもの?なぜ今また目の前に現れたの?SF要素も取り入れ、綺麗に解きほぐしていく。忘れられない存在だから、周りのことなんて気にしない。ただただ側に居たいと思うその気持ちは、どれだけ環境が変わろうとも強くあり続けると思う。2026/04/14
leo18
9
子供の頃に出会ったアバター少女みあめが忘れられない怜は、そのみあめと10年越しに再会する。切ないSF恋愛ストーリーで、怜もみあめも社会に認められないという苦しさ。 ラストもうちょっと救いが欲しかったなあ。2026/03/29
MoriTomo
8
少年時代に出会った虚像「めあめ」と過ごしたひと夏の記憶を抱えた主人公が、大人になって再会を果たすファンタジーとなっており、再び現れたことで過去の負の記憶が抉られ、「めあめ」との思い出が交錯する心情描写が胸に刺さりました。 正体や現れた理由を追う中で、辛さだけでなく甘さも感じさせる描写が印象的で、エピローグの選択も含めて重たい余韻を残す作品でした。2026/04/04




