出版社内容情報
真夏のピンサロで黒服の男が殺害された。四人の風俗嬢と一人のボーイは共謀し、死体を埋めるため逃亡する。男を殺したのは誰か?
【目次】
内容説明
真夏のピンサロ店で、塩原という黒服の男が殺された。その現場に偶然居合わせた四人の嬢たち―。綾乃、ユリア、リンカ、ニコと、ボーイの真はその死体を店の奥の風呂場で解体し、山奥へ遺棄する計画を立てる。しかし誰が塩原を直接的に死に至らしめたのか?誰が誰のために嘘を吐いているのか?食い違う認識とすべての間違いを抱えたまま、彼女たちが失った何もかもを取り返すための冒険が幕を開ける。
著者等紹介
犬怪寅日子[イヌカイトラヒコ] 
神奈川県小田原市出身。2024年、『羊式型人間模擬機』で第12回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞し、翌年同作で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
YSHR1980
1
          
            真がニコの絵で世界を理解する場面めちゃくちゃ良かったな。彼女たちの痛みも希望も彼女たちのものでしかないのだけれど、それでもどうにか生きていて欲しいと願うばかりだ。2025/10/27
          
        かさい
0
          
            「金がないから風俗」って安易さがなくて、生きる上で必要なつながりとか充足感を埋めることを仕事に暗に求めているような描写の切り口が好きでした。 ラストシーンの車の中で話すセリフだけで5人の誰が話してるかがすぐ分かるほどの強烈なキャラクター性がありつつも、キャラクターをただキャラクターで消費しないでその人間味を深掘りするような賞の構成と時間推移に則ったタイトルのつけ方がよかったです。 ある意味最初からオチは分かっているのに悲壮感に振れ過ぎないところも含めて上手い小説だなと。2025/10/29
          
        雫川
0
          
            羊式型がとても好きで、こちらの作品も購入してみた。キャラクターや展開が好みだったので、コミカライズの発売も楽しみ。それぞれのすれ違いから生まれる挙動やその垣根を越えて(時には超えるよう努力して、共有することに愛を感じて)、既に終焉の決まった逃避行が始まり、案外終わり方はスッキリしている。しかしその逃避行コミュニティから外れた彼ら彼女らの幕間もあり、とても良かった。2025/10/26
          
        tonootto
0
          
            『羊式型人間模擬機』でデビューした著者が元々カクヨムに投稿していた作品の書籍化。生と性と死、いろいろな意味での、まとわりつく血の残酷さと不快感。それなのにどこか温かさを覚える絶妙な温度感は『羊式』とも通底していて、前作(次作?)ファンとしても満足の読後感。良かった。2025/10/25
          
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