出版社内容情報
何度目かのブームを迎えているホラーシーンへのSFからの回答。日本SF作家クラブ会長・井上雅彦が提示する未知なる恐怖21篇。
【目次】
内容説明
私たちが未来に目を向け、新たな未知に接するとき、そこには恐怖という名の感動が生まれる。幽霊のゆくえ/身体のゆらぎ/浸食する獣/進化する人怖/物語の魔/異貌の歴史/地獄にて/彼岸の果て―8つのテーマのもと、梨、新名智らホラー界の新鋭から、飛鳥部勝則、飛浩隆、平山夢明らジャンル・フィクションの重鎮までが競作する〈恐怖SF/SFホラー〉20篇。日本SF作家クラブ編の書き下ろしアンソロジー第6弾。
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- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
21
20の描き下ろし作品が収録された「恐怖」をテーマにしたSFアンソロジー。不気味で怖いものからジワジワ怖くなるものまでさまざま。平山夢明先生の『幸せのはきだめ』は相変わらず汚くてグロい感じで独特の読了感が得られて良かった。長谷川京先生の『地獄のフォトグラム』はなんとなく筒井康隆先生のようなシュールな感じがしてコミカルさも感じて印象に残った。坂長雄一先生の『ロトカ=ヴォルテラの獣』は異能系として面白かった。好きな声優だった池澤春菜さんがいつの間にか先生になっていて驚いた。2025/10/11
佐倉
20
『#』梨と『システム・プロンプト』新名智、最初と最後が似たような仕掛けを持ちながら対照的な結末に辿り着き印象深い。家族愛とモンスターパニックと壮大な不条理が綯い交ぜになった『戦場番号七九六三』小田雅久仁、時事ネタと思わせてSFにひっくり返し腸詰でさらに後味悪くしてくる『我ら羆の群れ』飛鳥部勝則など収録作はバラエティ豊か。個人的に特に好きだったのは『まなざし地獄のフォトグラム』長谷川京。テクノロジーで視覚化される地獄という点で芦沢央の『閻魔帳SEO』に近い雰囲気がありつつ歪な家族関係が救いのない結末を齎す。2025/10/15
おだまん
13
SFホラーというより幻想小説寄りの作品が多かったかな。文豪たちの怪談系の流れを感じるの、やっぱり日本人なんだなって思う。池澤春菜さんの作品、ここでもエモくてほっこりしてしまった。2025/11/12
Katsuto Yoshinaga
9
親和性の高い2ジャンルからのバラエティに富んだ競作短編集。「幻孔」(池澤春菜)以外に怖気を感じる作品はなかったが、概ね面白く、20篇も収録されており読み応え十分だった。『■幽霊のゆくえ』の章にある「#」「タタリ・エクスペリメント」「始まりと終わりのない生き物」の三篇は、黒沢清監督のホラー系からのインスパイアを強く感じる。「我ら羆の群れ」(飛鳥部勝則)は、かつてもてはやされていたモダンホラーのアップデート版として秀逸に思う。ただ、プログラムコード(?)が使用された作品もあり、そこは読み辛かった。2025/11/23
くさてる
9
恐怖SF、SFホラーアンソロジー。個性ある作家による書き下ろしだけあって面白かったけれど、ネットやAIといった似たテーマのものも何作かあって、そうなると落ちも読めてしまうのでそこが残念。2025/11/22
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