出版社内容情報
2013年秋、英国。半電脳探偵シャーリー・ホームズとその助手で女医のジョー・ワトソンは、脱獄した殺人鬼と魔犬伝説の謎に挑む
内容説明
2013年秋、ベイカー街221bで顧問探偵シャーリー・ホームズと同居生活を送る女医のジョー・ワトソンに、叔母から結婚すると報せが届く。夫となる男性はデヴォン州の名家バスカヴィルの当主で、ジョーは屋敷に招かれるが、脱獄した殺人鬼と魔犬伝説が街を騒がせ、さらに叔母夫妻に脅迫状が。ジョーたちに見えない危険が迫っていた。半電脳と人工心臓のためロンドンを離れられないシャーリーはジョーを助けられるのか!?性別逆転現代版ホームズ・パスティーシュ第2弾登場。
著者等紹介
高殿円[タカドノマドカ]
小説家・漫画原作家・脚本家。兵庫県生まれ。2000年に第4回角川学園小説大賞奨励賞を受賞し『マグダミリア 三つの星』でデビュー。2013年に『カミングアウト』で第1回エキナカ書店大賞、2023年に『グランドシャトー』で第11回大阪ほんま本大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつこんぐ
34
シャーロック・ホームズは全くの未読なんですが、この本は私に刺さりすぎてニマニマが止まりませんでした。いつもはしないネット注文までして『緋色の憂鬱』も手に入れたくらいどハマりしています。ジョーとホームズのやり取りが私の好きな作家アリスシリーズの火村とアリスみたいで、しかも、それぞれの過去に何やら不穏なモノが見え隠れして続きが気になって仕方ありません。これをきっかけに本家の方も読んで、読み比べをしたいと思います。2024/01/09
ハスゴン
24
今回も面白く、楽しめましたが次は未だハードカバーなので暫く文庫化になるのを待ちたい。2024/04/29
マッちゃま
15
シリーズ第2弾。決定的なネタバレは無いかと思いますが刊行順に読む事を進めます。あの探偵、助手たちの性別が逆になってるパスティーシュ。本書の文庫化を待ち侘びていたら、いつのまにか出てました(笑)タイトルでお気付きの通り、あの古典名作のオマージュ。何処かで知っている展開が、現代のロンドンで新しく生まれ変わって広がっていきます。ホームズもワトソンも女性ゆえに、女性同士ならではな内容。こういうのが百合要素なんですね。男の探偵が颯爽と難事件を解き明かすのばかり読んできたから、ある意味で新鮮です。第3弾期待してます♪2024/03/08
ソラ
10
シャーリーとジョーの掛け合いだけで十分楽しめる。2023/11/10
イツキ
7
性別逆転ホームズパスティーシュの2巻。ワトソンとホームズの軽快なやり取りも相変わらず面白いですし、原作を知っていても展開が読めない事件もハラハラさせられて面白いです。ワトソンの過去がどんどん怪しいというか不穏になっていくのが気になりますが近いうちに明かされるのか。短編の方もコミカルで楽しい内容でした。2023/10/24