出版社内容情報
無役の旗本、星川光次郎。その呑気さに、妻の芙美は日々やきもき。そんな折、辻斬りにより旗本が後ろ傷で殺された謎を二人で調べ……
内容説明
小禄の旗本、星川光次郎は剣の達人。無役の身分を幸いと気ままに暮らす。北町奉行所与力の家に生まれた妻の芙美はそんな夫を心から信頼し、貧乏暮らしを楽しんでいる。ある晩、光次郎と芙美は辻斬りの現場に遭遇。斬った男は逃げ、襲われた旗本は不名誉な後ろ傷で死んだ。さらに旗本のお供の太鼓持ちまで辻斬りに遭って殺された。二人が調べると事件の裏に驚くべき真相が…。江戸随一のおしどり夫婦が活躍する探索帖。
著者等紹介
森山茂里[モリヤマシゲリ]
1959年生まれ。岡山県出身。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。中田耕治氏に師事。国内外のミステリを愛読し、落語、歌舞伎、浮世絵等で江戸文化に親しむ。また森茂里名義で翻訳も行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真理そら
46
「おしどり」であることは確かだけれど「探索帖」としてはやや物足りないかも。芙美の兄・北町奉行所吟味方与力がもう少しシャキッとしていればなあ、と思いつつ読み終えた。2022/11/13
rosetta
25
★★★☆☆二百石で無役の若い旗本夫婦が色んな事件に首を突っ込む。妻の実家が町奉行所の与力という所が話を転がす。気楽なお江戸コージーミステリー。2022/12/14
あき
1
可も無く不可も無くというか、めちゃ薄味というか。チャンバラでもなく、謎解きでもなく、人情ものというほどでもなく。主人公夫婦の個性も薄いから、タイトルみたく夫婦のバディものというにもちょっと弱い。作者が何を主題にしたいのかがよくわからない作品だった。2022/10/25
よっしー
0
割と面白かったんだけど、芙美の活躍がもう少し欲しかったかも。2023/05/21