出版社内容情報
岡っ引きの薫と下っ引きの芽衣。大店での幽霊騒動や札差で奉公人のお給金が盗まれた騒動を、ふたりで解決に導く! 友情捕物帖。
内容説明
札差の娘で岡っ引きの薫と、同心の娘なのに薫の下っ引きをする芽衣はいつも一緒―だったはずなのに。ある探索の最中、芽衣が自分のせいで怪我を負ってしまったと薫は悔いていた。周りから“岡っ引きごっこ”と揶揄され、御用の筋はもうやめようと考える。そんな時、薫のいる札差で奉公人の娘が大事に貯めていた銭が忽然と消える。薫は真相を探ろうとするが、隣に芽衣はおらず…薫と芽衣、想い合う二人の友情事件帖。
著者等紹介
倉本由布[クラモトユウ]
1967年生まれ。静岡県浜松市出身。共立女子大学文芸学部卒。高校在学中の1984年、「サマーグリーン/夏の終わりに…」で第3回コバルト・ノベル大賞に佳作入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
21
2022年2月ハヤカワ時代ミステリ文庫刊。書き下ろし。シリーズ3作目。いつも,いつまでも、降りはじめ、雨に傘なく、花は寄り添う、の4つの連作短編。事件にも興味を惹かれないし、薫の推理も振るわない。がんばれ薫。2022/06/14
サケ太
13
事件を通じて、二人の絆に危機が迫る。大事だからこその想い。好きなシリーズ。2022/02/21
一五
10
シリーズ3作目 こんなんやっけ? と、まぁもうひとつ。第1話の幽霊が歩く(足あるのか!)は面白いかな2022/05/04
agtk
5
最初にこのシリーズを読み始めたときは、時代物にしては軽い文体だと思っていたが、慣れてきた。というよりも、読み間違えていたのかも知れない。このシリーズは薫と芽衣の青春物語なのだな。次作はあるのかな。二人の関係はどうなっていくのか。二人はどう成長するのか。そして百代と薫の関係はどうなるのか。楽しみだ。2022/03/20
漢方売り
3
以前読んでいた作家さんの本だったので、シリーズものと知らず手を出してしまい、二人の関係や人間関係が掴めず…1冊目から読み返してみよう。2022/03/12