出版社内容情報
戰の民統一を見据えるカイエンらバアルベク軍。だがその前に七都市連合軍、そして二人の背教者を従えた最強の諸侯が立ちはだかる
内容説明
「英雄の資格とは何か」―カイエンが騎士に登用されて一年半。バアルベクは新太守マイの下、戦の民平定の悲願に向け近隣都市を併合、来る覇者エルジャムカの侵略に備えていた。だがその願いを断ち切るように“炎の守護者”エフテラーム率いる隣国シャルージと二十万余の精強な七都市連合軍、そして時を操る二人の“背教者”を充えた最強の諸侯カイクバードが立ちはだかる。新世代の大河ファンタジー戦記、激動の第2巻!
著者等紹介
森山光太郎[モリヤマコウタロウ]
2018年、第10回朝日時代小説大賞を史上最年少の27歳で受賞し、翌年『火神子 天孫に抗いし者』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kou
28
戦力が整ってきて俄然面白くなってきた。ただ展開が早過ぎる気が・・・(汗)。全3巻と予告されているが、もっと続いてほしい。早く続きが読みたい。2021/10/31
宇宙猫
14
★★★★ カイエンが草原で一緒に育った仲間の現在と、カイエンが覇者を倒すために必要な覚悟を決める話。カイクバードが極端すぎて、あっけない幕切れがやや肩透かし。D2023/06/23
虚と紅羽
12
あと一冊で終わるんですかこれ(シンキングフェイス)。 一巻の時点で後味の悪い終わりになりそうな予感はあったけれど、全てが全てハッピーエンドにはなりそうにないねぇ。結果ほぼ人類が滅ぶか、仲間もカイエンも死ぬか、生き残った側も結局は悪として誰かに討たれるか。何にせよ気持ちよく終われそうにない。 しかしやはり基本的に全体像がアバウトめいている。覇王の能力とか戦争でぽんぽこ人が死ぬのに絶え間なく徴兵できる世界、やっぱりよく分からんなぁ。2022/12/31
dynamonda
8
マイを太守とするバアルベクに変わってから数年が経過。世界の中央(セントロ)を統一せんとする戦争は熾烈を極める。各諸侯(スルタン)の思惑が交差するなか、軍神の異名を持つカイクバードも動き出す――。今作はバアルベクと国家間での戦争がメインとなり、大河のようなスケールで描かれる。将としての心情、太守としての葛藤もあり、それでもなお進まんとする描写が印象的だった。終盤のヒキが見事で、もうこんなことされたら3巻早く読みたくなってしまう。2022/05/07
BECHA☆
7
タメルランもまた、軍人奴隷として生きていた。カイエンはマイとともにバアルベクを守りその先へ進もうとしていた。エルジャムカが西方世界へアルディエルとフランを送り込む。人ならざる者たちの圧倒的な力は人を滅ぼすためという定めは変えられないのか。2022/07/31