ハヤカワ文庫JA<br> エゴに捧げるトリック

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ハヤカワ文庫JA
エゴに捧げるトリック

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  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150314675
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

謎の生物EGOの侵攻に唯一対抗できる催眠術士。その養成機関で起きた殺人の罪を着せられた吾妻福太郎は、級友と共に黒幕を追う

内容説明

催眠術士の養成校に通う「僕」こと吾妻福太郎は、怪物EGOとの戦いに向け、パイ、鋼堂タケシ、R王子、パートナーのイプシロンらと卒業試験に臨んだ。だがその最中、鋼堂が変わり果てた姿で見つかると、皆はなぜか「福太郎が犯人」と証言し事件を隠蔽しようとする。“真実しか話せない催眠”をかけあってなお覆らない証言に苦しみつつ、僕は捜査を続けるが…。本書に仕掛けられた、人類の存亡を左右するトリックとは?

著者等紹介

矢庭優日[ヤニワユウヒ]
2020年、『エゴにのみ通ずるヒュプノ』で第10回アガサ・クリスティー賞最終候補となり、作家デビュー(出版に際し、『エゴに捧げるトリック』と改題)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

toshi

86
2020年の長篇SFミステリ。舞台は、2105年の愛媛県にあるエスぺリオン学園という学校。そこの生徒達が謎の生命体EGOに対し、催眠術で挑みます。私は世界観的には、清水杜氏彦氏の異色作「うそつき、うそつき」を想起しました。只、全体的に設定が荒く、もう少し催眠術のバトルを前面に押し出せば、もっと面白くなると感じました。2026/05/10

カノコ

45
途方もなく面白い。怪物EGOと戦うための催眠術士を養成する学校で、卒業試験の最中にひとりが死んだ。生徒たちはなぜか「僕」が犯人だと証言するが……。催眠力(かける力)と耐性(かけられにくさ)の二つのルールを持つ催眠術を運用した特殊設定ミステリ。ここまで作者の掌中で踊らされた小説は中々ない。そこまで目新しさのないネタを扱っているのに、そこに到達するまでの道筋や構成や巧妙すぎる。読者の浅はかな予想や推理を見透かされているようで笑ってしまった。好き嫌いはかなり分かれそうな作品だが、わたしは両手を挙げて降参。2021/02/27

koma-inu

39
22世紀の催眠術士の養成校で起こった殺人事件。各生徒に、催眠術力と催眠耐性のレベルが設定され、この人からこの人は催眠術にかけれるが、この人にはかけれない・・と、ロジック面では非常に面白い設定です。この設定をうまく使ったミステリであって欲しかったのですが・・真相その1、その2とも、いろんな意味で脱力トリック。うむー、そっちの路線か・・積木鏡介先生を、真っ先に思い出しました。好きな人は好きだと思います、私はロジックを期待してたので、複雑な気持ちになりました😂2023/12/15

うまる

35
怪物EGOと戦う為の催眠術士の養成校で、卒業試験の最中に起こる事件。独特の世界観に催眠術という概念が加わり、催眠術にはルールがあるものの何が本当なのかわからない展開に疑問がいっぱい。頭の中グルグルする感じで面白かったです。おかしな描写が多々あるので、アレかなと思いながら読みましたが、真相はもっと突き抜けた所にあって、そう来たかと驚きました。EGOの正体、幕間の意味等色々良くできていたし、最初から答えも出ていたようなもんだから、こういう収束が嫌いな人でも、真相に気付けなかったなら文句のつけようがないと思う。2021/03/19

ふじさん

25
第10回アガサ・クリスティー賞最終候補。怪物「EGO」によって終焉の間際にある世界を舞台に、唯一の対抗手段とされる催眠術者の養成校で起きた殺人を描く長篇。設定から主人公が抱える違和感から、余りに露骨な「信頼出来ない語り手」ぶりには思わず苦笑。仕掛ける素振りを隠す気もない豪胆さは良し悪しだし、野心的なようでジャンル内では長く蓄積がある企みでもあるのだが、それでも尚この語り掛けに対しては無感動で居られなかった。SF的な小道具を導入した事で無理を通す試みは面白く、細かな論理展開や意外性の演出も地味に手筋が良い。2022/06/22

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