出版社内容情報
航海士ウィリアム・アダムスは徳川家康に三浦按針の名を授かり、様々な試練に立ち向かう。日本を愛した青い目の武士の冒険浪漫。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タツ フカガワ
18
オランダ船リーフデ号が難破して豊後臼杵に漂着したのは関ケ原合戦の半年前。乗組員のなかでイギリス人ウィリアム・アダムス(後の三浦按針)は家康に気に入られ臣下に取り立てられ、やがてお雪という女性と祝言をあげる。幕臣としては外交官的役割で活躍する按針。一方で故郷に残した妻子への思いを断ち切れないアダムスの葛藤とともに、彼の目を通して描かれる関ヶ原の合戦や江戸初期の情景を興味深く読みました。2020/12/09
Y.yamabuki
12
日本に漂着して、家康に仕えた三浦按針(ウイリアム・アダムス)を主人公にした物語。初読みの作家さん。思った以上に、面白く、スケール感のある歴史小説だった。按針は、祖国の家族と日本での立場に揺れ動く誠実な人物として描かれ、気持ち好い。本格的な鎖国直前のこの時代、欧州の幾つかの国から、商人や宣教師など様々な人々が入って来ていた。彼らの背後にある母国の思惑や、カトリックとプロテスタントの違い等当時の状況も描かれ、これにも興味を惹かれた。巻末の記載から、多くの資料に当たっていることにも好感が持てた。 2020/08/24
m
8
星野リゾート界アンジンの復習に。読み終えてから按針の生涯を調べ、ほぼ本書の通りだったと知る。関ヶ原で日和見を決め込んでいた小早川軍に撃たれた大砲も、大阪の陣で天守閣に向けて撃たれた大砲も、按針達が海の向こうから持ってきたものだったとは。何よりその人柄が誠実に描かれていたのが良かった。2020/08/28
Y...
1
三浦按針(ウィリアム・アダムス)を初めて知ったのがイギリス人による原作の「将軍(SHOGUN)」という海外ドラマ。按針を架空の人名に置き換えたフィクションを一週間くらい毎日放送していた記憶がある。家康に気にいられて幕臣となり日本で波乱の生涯を送った外国人の物語。DVD-BOXを所持しているから久しぶりに観たくなった。2022/03/06
本多一輝
0
やむを得ない環境の変化に適応しつつ 自身の思いとは違う時勢があっても 信ずるものをぶらさないことで結果を出す2024/05/26