出版社内容情報
地球の生命史をかけて女子高生たちが時空を超えるデスゲーム、第2回戦が開始。今度の敵は鳥類。そして物語は想像を超えた展開へ
内容説明
1832年、ダーウィンは得体の知れない老婆かるある「お話」を聞かされる。それは、小田原市在住の女子高生たちが人類の進化を守るため、6600万年前の白亜紀末期へとタイムトラベルして、知性化鳥類と戦争するというものだった。やがてお話は暴走に暴走を重ね、「世界の真実」についての答えがもたらされる。本書は『大進化どうぶつデスゲーム』の続篇であるものの、前作読者の期待を大きく裏切る超衝撃的な問題作である!
著者等紹介
草野原々[クサノゲンゲン]
1990年生まれ。広島県出身。慶應義塾大学環境情報学部卒、北海道大学大学院理学院在学中。2016年、「最後にして最初のアイドル」が第4回ハヤカワSFコンテスト特別賞を受賞し、電子書籍オリジナル版として配信され作家デビュー。同作は2017年に第48回星雲賞(日本短編部門)を受賞し、著者自身も第27回暗黒星雲賞(ゲスト部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
64
正直評価に困る。前作『大進化動物デスゲーム』がある意味王道の展開だったのに対して、本書はメタというか物語の骨子だけを読まされているような思いがする。しいて言うなら今の時代に、こういう形で本書の内容を主張する事に意味があるのかという疑問が浮かぶかな。こういうメタというか前衛的な内容は筒井康隆の作品で幾度も目にしたし、主張する内容はミステリの方で名探偵と事件との関係みたいなもので幾度も論じられているし。意図的だろうけど小説から枝葉を取り去った粗筋だけの内容といい、いかにも現代日本のSFといった作品でした。2022/09/20
ゆなほし
39
ダーウィンがある老婆から聞いた「小田原市の女子高生達が人類の進化を守る為6600万年前の白亜紀末期へタイムトラベルして知性化鳥類と戦争する」話が、やがて世界の真実へと到達する―。我々を遥か高次元から笑いながら見下ろしている著者が放つ、文芸作品としては最低レベルの泣きたくなる様な文体で、アイデンティティを盛大に失ったキャラクターが生と死の大盤振る舞いの果てに大絶滅で恐竜とタイムウォーズする最低で最高な、著者以外の人類には早すぎるSF超大作。「じゃあ絶滅させましょう!」なんてセリフあるかい。やってくれたぜ!!2019/12/29
のれん
19
ようやくこの作者のテーマの意味に触れられた気がする。無茶苦茶な文体に一瞬想像を拒否したくなる意味不明な描写、そしてズレていくキャラと世界観。 物語に必要な要素としてリアリティが挙げられることは多いが、そのリアリティとは現実に近いことではない。あくまで我々が脳内で構築している概念、時間の区分や社会構造といった実在しない思考のフィルターを通してリアリティは生まれている。自分たちで作りあげた世界と現実とのズレを表現しようとする、新たな視点でのメタフィクション。前作からは想像もできないインフレ具合を味わった。2020/01/09
十二月の雀
17
なんかもう参った。まさか前作を超えるどころか、前作を踏み潰す勢いで面白くなるとは。これは図鑑か教科書か自己啓発本か?否、原々による「遊び」と読者への「問いかけ」。我々は進化を経て何を獲得したか?意識や自我、性格、「内面を想像して、共感して感情移入」するごっこ遊び。もう「読者」という安全地帯は存在しない。振り回され蹂躙され問われる者と化す。一本筋のある物語に慣れきった自分を嘲うような…。ただ面白かったとは言わせない、落ち着かない読後感。だけど間違いなく楽しかった。もうすっかりファンなんです…。2020/01/14
うさみP
16
内面の想像力だけが物理的な光速を超える。光速を突破してキャラクターを追い求める作者による、今の人類では追いつけないSF怪文書。前作がストロングを呑みながら書いた小説なら、これはお薬をキメて書かれた作品。進化(因果)と理由のお話を、時代と時代が文字通りぶつかり合うグレンラガンスケールに広げるとは。内面を想像して共感して感情移入して演じる『キャラクター』という人類が作り上げた機構。あらゆる因果を理由によってラベリングされ、さまざまな形で消費される世界。我々は見よう見まねに踊り続け、理由子エンジンは動き続ける。2020/01/17
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